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2009年10月31日 (土)

■マジンガーエンジェル/新名昭彦・永井 豪・プレックス

初出/講談社・マガジンZ(2004年8月号~2005年8月号、2005年10月号~2006年4月号、2006年6月号~2007年1月号)
書誌/講談社・マガジンZKC(全4巻+ファンブック1冊)

 永井 豪原作のロボットアニメシリーズに登場したヒロイン、女性キャラクターを主人公に、レディースロボットが活躍する作品。元になった漫画・アニメの男性主人公は登場せず、『UFOロボ グレンダイザー』の大介、デューク(同一人物)の名のついた犬が登場するのみ。
 基本的にはテレビドラマで映画化もされた『チャーリーズ・エンジェル』をマジンガーの女性キャラでやったというもの。最初の発想がパロディ色があるせいか全体的にコメディ調に描かれており、随所にダイナミックプロ作品のアニメ、漫画のキャラクターが登場している。また第4巻に収録されたエピソードでは、劇場版マジンガーの第1作『マジンガーZ対デビルマン』をマジンガーエンジェルでリメイク、さらには最後のエピソードとして劇場版最終作『決戦! 大海獣』と原作版『マジンガーZ』の最終エピソードをミックスしてリメイクしていた。
 マジンガーエンジェルとして活躍するのは、弓さやか、炎ジュン、牧場ひかる、マリアの4人だが、ストーリー中盤から元マジンガーエンジェルとして如月ハニーなどもくわわる。
 最初のエピソードに登場するあしゅら男爵は男女がひとつの体になった原作版とは違い、夫婦として男女ふたりに描かれているが、陰で機械獣を操るドクターヘルやブロッケン伯爵はそれほど原作版(というかアニメ版)との違いはみられない(さすがにブロッケン伯爵は首もつながった普通の人間になっているが)。
 
 登場する機械獣なども原作やアニメに登場したものばかりで、それらを見るのも楽しい。が、やはりレディースロボットが全面に立って活躍するという本作のコンセプト自体がだんぜん楽しいしうれしいと言えるだろう。
 
 本作はコミック以外の企画とも関連してスタートしていたようで、本作に登場するレディースロボットのデザインでフィギュアも発売されている上、イメージCDも発売された。

※個人的に炎ジュンとビューナスAが好きなので、本作での活躍はうれしい限り。とはいえ、もう少しビューナスAを出してほしかったかな(笑)。ロボット描くのはたいへんだろうけど、全体的に人間キャラクター中心になってロボットの描写がちょっと物足りない部分もあったような気がしました。

2009年10月28日 (水)

■オーバーマン キングゲイナー/中村嘉宏・富野由悠季

初出/メディアファクトリー・コミックフラッパー(2002年6月号~2008年4月号)
書誌/メディアファクトリー・MFコミックス フラッパーシリーズ(全7巻)

 本作は富野由悠季監督のアニメ作品『オーバーマン  キングゲイナー』のコミカライズ。作画を担当した中村嘉宏はアニメ版のキャラクターデザインにも関わっている。
 ストーリー自体は大筋でアニメ版をなぞっているが、細かいエピソードや設定の部分で多少の差異がある。アニメとコミックの違い、さらには月刊誌での連載ということでもアニメの内容をそのまま描くことができなかったということだと思う。
 個人的にアニメ版のファンであり、アニメがよかったからこのコミック版にも手を延ばしてみたというのが正直なところなのだが、なかなかまとまっていてよかったと思う。とはいえ、リアルタイムで連載を読んでいたら、また印象が違っていたかもしれない。単行本だけを追いかけていたとしても、次の巻が出るまでに時間がかかっていたので、最初から読み返さないと…ということがあっただろう(自分は今回完結を機に一気に読みました)。
 たいていのコミカライズはアニメ版との絵の違いが気になってしまったりするのだが、本作ではアニメの絵がそのままコミックで見られるというところで違和感を感じさせないのがいい。結果的にアニメのダイジェスト版的なものになっているので、コミックを読んだあと、アニメ版をもう一度見直したくなった。

 

2009年10月25日 (日)

本棚の旅■妖棋死人帳/水木しげる

書 名/妖棋死人帳
著者名/水木しげる
出版元/小学館クリエイティブ
判 型/A5版
定 価/1900円+税
シリーズ名/復刻漫画名作シリーズ(ただし本書にこの記載はない)
初版発行日/2009年10月19日
収録作品/妖棋死人帳

 1966年12月号の「月刊ガロ」で描き直して掲載され(ちなみに「ガロ」はこの号、『カムイ伝』が休載のため、この作品を巻頭に掲載している)、サンコミックスにも収録されたもののオリジナル貸本版を復刻したもの。
 ある武家の次男坊である主人公が、ふと手に入れた古書「死人帳」は、死んだ者が死に神から受け取り読むもので、生きながらそれを読んでしまった主人公は死に神によって冥土へと連れて行かれてしまう、というのが大まかなストーリー。
 描き直し版ではタイトルも『怪奇死人帳』と改められ、サンコミ以後もサンワイドコミックスなどで刊行されたので読まれた読者も多いだろう。貸本版との差異は、ビジュアル面だけでセリフもコマ運びも変わってはいない。強いて言えば貸本版と雑誌版では1ページのコマ割りが3段と4段という違いがあるので、その分ページ数が少なくなっている。
 ビジュアル面ではやはり雑誌版の方が細かい描き込みがされており、主人公が「お花番」という役職で担当する毒草園の描写においては貸本版とは比べ物にならない。とはいえビジュアル面がスッキリしたから作品の出来が上がるというわけでもない。貸本版に見られる迫力やおどろおどろしさは雑誌版では薄れてしまっている印象がある。『怪奇死人帳』を読まれたことがあるなら、ぜひオリジナルの『妖棋死人帳』も読んでみてほしい。
 

2009年10月24日 (土)

本棚の旅■鈴の音/水木しげる

書 名/鈴の音
著者名/水木しげる
出版元/小学館クリエイティブ
判 型/A5版
定 価/1900円+税
シリーズ名/復刻漫画名作シリーズ(ただし本書にこの記載はない)
初版発行日/2009年5月25日
収録作品/鈴の音

 本作は『火星年代記』『妖棋死人帳』と並んで貸本時代の三大長編怪奇時代劇と言われているらしい。
 中でも本作は正統派の怪奇漫画として仕上がっているのではないだろうか。
 長く借り手のつかない「陣屋」とは呼ばれる建物に、突然借り手がつく。その借り主である武家は、金もあり、美しい娘と二人暮らし。しかし奇妙な行動で周囲から警戒される。
「陣屋」を管理する家の息子である主人公は、武家の娘と親しくなり、徐々に武家の奇妙な行動の理由を知ることになるのだが…。
 40年に及ぶ呪いによって憔悴し、やがてその死を覚悟する武家。人知を超越した存在に触れることの恐ろしさを描いた作品である。
 水木の作品には、われわれが普段生活している世界と隣り合わせに見えない世界があるということ描いたものが多いような気がする。それは『墓場鬼太郎』にもいえるだろう。それまで見ることができなかった世界を見る力を得てしまったとか、偶然から覗き見てしまったというストーリーが水木作品にはけっこうある。そしてそういう世界に触れてしまう者はおうおうにして、古い言い伝えや迷信をばかにしている者だったりする。

2009年10月23日 (金)

本棚の旅■火星年代記/水木しげる

書 名/火星年代記
著者名/水木しげる
出版元/小学館クリエイティブ
判 型/A5版
定 価/1900円+税
シリーズ名/復刻漫画名作シリーズ(ただし本書にこの記載はない)
初版発行日/2008年11月1日
収録作品/火星年代記

 タイトルから受ける印象は現代、または未来を舞台にしたSFだろうが、なんとこれが時代劇なのだから驚かされる。
 もちろんタイトル通りの時代SFドラマと言って言えないわけではないが、基本的には怪奇時代劇にはかわりはない。
 怪しげな宗教に取り込まれた息子を救い出そうとする父と、その剣術の弟子であり、息子の親友でもある主人公の物語である。
 モゲータと名乗る怪しい人物は、霊波を操り死人を蘇らせて手足のごとく使っている。古い書物によればその霊波を防ぐにはしめなわとさかきが有効だと知り、主人公たちは頭にしめなわとさかきを付けて対抗するのだが…。
 迷信やまじないの中にも真実が含まれているという、水木の他の作品でも見られる思想がここでも語られている。また、『妖棋死人帳』の巻末で読者の手紙に答えた水木の言葉に、本作の構想が大きかったため、ページ数の都合で割愛した部分が多々あったというようなことを言っていた。たしかにSF的要素を説明するにはあっさりしすぎていた感はある。このあたりのアイデアをもっと膨らませた作品が、その後、石森章太郎などが描いた作品に見受けられたりしている。
 

2009年10月22日 (木)

本棚の旅■駆逐艦魂/水木しげる

書 名/駆逐艦魂
著者名/水木しげる
出版元/小学館クリエイティブ
判 型/A5版
定 価/1900円+税
シリーズ名/復刻漫画名作シリーズ(ただし本書にこの記載はない)
初版発行日/2008年12月27日
収録作品/駆逐艦魂

 怪奇漫画、妖怪漫画の作者として有名な水木であるが、同時に戦記漫画の作者としても、その戦争体験からよく知られている。
 とはいえ貸本時代に発表された戦記漫画の多くは容易に入手できる形では復刻されていないのが現状だろう。
 昭和30、40年代には、確かに戦記物というジャンルが確立していて、貸本漫画でもブームを作った時期があった。とはいえ戦争を知らない子供たちに向けた「漫画」であるから、戦争実体験を語るようなものではなく、ゼロ戦のカッコよさやヒーロー的な主人公の活躍というのがメインにはなる。そんな中で水木が描いた本作は、そういった戦記物とはずいぶんと違ったものだったに違いない。だが、だからこそ、いま読み返してみる価値がある作品ともいえる。
 揚子江での機雷除去という地味な始まりから、南太平洋へと舞台が移ると手に汗握るスペクタクルとなって読者を魅了する艦隊戦となる。ドラマとしても読み応えのある作品に仕上がっているので、いままで復刻されて来なかったのが残念だ。
 

2009年10月21日 (水)

本棚の旅■劇画バカたち!!/松本正彦

書 名/劇画バカたち!!
著者名/松本正彦
出版元/青林工藝社
判 型/B6版
定 価/1500円+税
シリーズ名/なし
初版発行日/2009年4月20日
収録作品/劇画バカたち!!(ビックコミック増刊・79年5月23日号、9月23日号、11月23日号、80年5月23日号、9月23日号、81年1月1日号、9月23日号、11月23日号、82年5月23日号、83年1月1日号、別冊ビックコミック ゴルゴ13シリーズ・84年10月1日号)

 大阪・関西出身の漫画家たちが、「日の丸文庫」という出版社を中心に集まり、やがてそれまでの「漫画」とは違う「劇画」を創出していくのだが、本作の著者、松本正彦はそんな漫画家たちのひとりである。
 のちに「劇画工房」というグループを作り劇画の興隆に尽力するさいとう・たかを、辰巳ヨシヒロなどが本作の主人公といえるのだが、同じ時期について描かれた、辰巳ヨシヒロの『劇画漂流』なども併せて読むことで、当時の状況がより鮮明になるのではないだろうか。
 辰巳の『劇画漂流』の場合は、藤子不二雄Aの『まんが道』のように、辰巳自信が主人公となって当時の出来事が描かれているが、本作の場合は作者である松本自身も登場しているが、群像劇的な感じで松本に焦点を当てて描かれてないない。むしろ、さいとう・たかをがストーリーを引っ張って行っている印象である。
 作品の発表時期は上記のように79年から84年にかけてであるが、これまで単行本化の機会には恵まれず、本書によってようやくまとめて読むことができるようになった。劇画誕生にいたる漫画史的な意味もそうだが、なにより貸本漫画の貴重な資料としても多くの読者に読んでもらいたい作品である。
 

2009年10月20日 (火)

本棚の旅■たばこ屋の娘/松本正彦

書 名/たばこ屋の娘
著者名/松本正彦
出版元/青林工藝社
判 型/B6版
定 価/1300円+税
シリーズ名/なし
初版発行日/2009年8月20日
収録作品/鶴巻鳴子の恋人(リイドコミック・1973年1月1日号)
       たばこ屋のあった横町(コミックサンデー・1972年6月8日号)
       遠いお祭り(リイドコミック・1972年8月1日号)
       花の新宿(リイドコミック・1973年8月20日号)
       コーヒーの味(別冊土曜漫画 土曜コミック・1973年11月9日号)
       たばこ屋の娘(土曜漫画・1974年4月19日号)
       つるつる(増刊土曜漫画・1974年8月13日号)
       ハッピーちゃん・全7話(土曜漫画・1973年11月23日号~1974年2月15日号、3月1日号)
       赤い靴(別冊リイドコミック第7号シュガーシリーズNo5・1973年12月10日)
       赤いキッス(影狩り第13集・1973年6月10日)
       どこかへ…(別冊土曜漫画コミック・1973年10月26日号)
     
「劇画」誕生前夜に「駒画」を提唱した松本正彦が、貸本から雑誌掲載へと作品発表の場所を移してからの作品を集めた一冊である。
 作風はひと言で言うと滝田ゆうや西岸良平的であり、ストーリーは四畳半フォーク的である。
 また、この作品集は以前自費出版されたものを、今回青林工藝社が改めて出版したものである。
「劇画」が誕生し貸本漫画から雑誌へと進出していくころは「漫画」に代わる代名詞として定着していき、さいとう・たかをなどの作家も大活躍して行ったが、劇画誕生のキッカケとなった「劇画工房」やその周辺にいた作家たちがみなその波に乗っていたというわけではなかった。
 松本はそれまでの漫画とは違う表現方法を模索し「駒画」へと至り、(劇画も含む大きな意味での)漫画の領域を広げたといえるが、漫画というメディアの拡大とともに、作家としては埋もれていく方向にあったといえる。
 もともとマイペースな作業・進行ということもあったようで(辰巳ヨシヒロの『劇画漂流』などに見られる)週刊誌化、量産化する漫画・劇画の状況には向いていなかったのかもしれない。
 そんな中、70年代前半に、主に青年向けコミック誌に発表された作品は、編集からとくに制約を受けずに描いたということで作者自身も気に入っていたらしい。
 個人的にもこの時代や四畳半フォーク的なストーリーは好きで、本書を読みながら時代の空気に浸れた気がした。
 

2009年10月15日 (木)

■鉄人28号 皇帝の紋章/長谷川裕一・横山光輝

初出/講談社・マガジンZ(2004年・1月号~2005年2月号)
書誌/講談社・マガジンZKC(全3巻)

 2004年4月に放送された今川監督版テレビアニメに合わせて連載されたオリジナルスートーリーによる長谷川版『鉄人28号』。
 横山光輝のオリジナル版に登場するライバルロボットを登場させながら全く新しい構成で読ませるところは今川アニメと共通しているが、それ以上に昭和30年代を舞台に設定しているところは今川版に合わせているのだろう。とはいえロボットのデザイン、操縦器のデザインは30年代というのにはちょっとオサレすぎていたかも。
 この作品ではドラグネット博士の娘、ケリーの妹という設定でアリスというヒロインが登場し、正太郎とともに活躍する。
 ところどころくさいセリフも散見されるが、なかなかの名作に仕上がっていたと思う。このままアニメ化というのもいいかもしれない。
 操縦のままに動く鉄人と、知能を持ったブラックオックスという構図もよかったし、最後に見せる鉄人の行動は、特撮ドラマ版の『ジャイアントロボ』に通じるところがあった。
 

2009年10月14日 (水)

■赤んぼ少女/楳図かずお

初出/講談社・少女フレンド(1967年・30号~39号)
書誌/佐藤プロ・花文庫20(B6版/全1巻)
     秋田書店・秋田サンデーコミックス(全1巻/のろいの館)
     秋田書店・秋田漫画文庫(旧)(全1巻/のろいの館)
     小学館・BCシリーズ(楳図かずお恐怖劇場/第1巻)
     小学館・SVC(恐怖劇場/1巻)
     角川書店・角川ホラー文庫(全1巻)
     小学館・楳図パーフェクション(全1巻)

 ある意味、楳図かずおの恐怖漫画の中では一番有名な作品と言っていいかもしれない。が、多くの読者は原題である『赤んぼ少女』としてではなく、秋田サンデーコミックス版の『のろいの館』として読んでいるのではないだろうか。
 かわいいはずの赤ちゃんが顔を背けたくなるような形相で迫ってくるというこの作品も、楳図かずおらしい人間の心理をえぐる内容になっている。とはいえビジュアルの怖さというか、怪物が登場するということにこだわったためか、赤んぼ少女であるタマミの異常な能力を描きながら、その理由には触れないで終わってしまった感もある。盛り上げるだけ盛り上げながら、急展開のラストはもしかしたら作者の意図していたことではなかったのかもしれない。
 楳図作品には「美」と「醜」の対立とか葛藤というテーマがよく扱われるが、本作でも主人公・葉子の「美」に対するタマミの「醜」という構図が描かれている。これは髙也という青年が登場することで、さらに明確にされていく。
 これら上辺だけの(ビジュアルだけの)怖さではないものが、楳図作品が長く読まれ続けている理由のひとつといえるだろうし、本作も発表から40年を経て、2008年に劇場映画化されたことでも、その根底に流れるストーリーの確かさが証明されているだろう。

 

※書誌は「半魚文庫 http://www.kanazawa-bidai.ac.jp/~hangyo/hobby/ume.htm」を参考にさせていただきました。

2009年10月 8日 (木)

本棚の旅■弾丸トップ/桑田次郎

書 名/弾丸トップ
著者名/桑田次郎
出版元/パンローリング
判 型/B6判
定 価/1800円+税
シリーズ名/マンガショップシリーズ
初版発行日/2008年4月2日
収録作品/弾丸トップ・ぼくら(講談社)1958年1月号~12月号
       朝は死んでいた・週刊少年キング(少年画報社)1973年3号
       地底にうごめく・ビッグマガジン(秋田書店)1970年No.3

『弾丸トップ』のタイトルで連載された作品を完全収録したもの。とはいえトップというロボットが登場する作品はこれ以前にもあり、改めて連載作品として発表されたようなので、今回収録された原稿では、トップというロボットやその生みの親(?)である東博士とその息子たけしなどについて読者にとくに説明はなされていない。
 空に浮かぶ要塞のような「島」を基地に世界征服を企む「空魔Z」、海底基地から世界征服をもくろむ「海底魔城」のサタンXなど、どことなく『ナショナルキッド』を彷彿とさせる悪役が登場している。また最後のエピソードになる「夜行怪人」は、同じ桑田次郎の『キングロボ』のアイデアに通じているようであるし、人魂のような宇宙生物が乗り移るロボットは『8マン』に登場する007にも似ている。
 この単行本では、帯やカバー裏表紙の解説で「桑田次郎版『鉄腕アトム』」と触れ込んでいるが、確かに少年の姿をした知能を持ったロボットという点では類似点はあるものの、それを言ってしまったら同じような作品はたくさんありそうな気がする。むしろこの作品ではトップというロボットの活躍以上に、東博士やたけし少年が活躍しているということに注目してもいいのではないだろうか。
 同時収録の短編2作は、桑田次郎が一番絵的に乗っていたと思える70年代の作品。とくに『朝は死んでいた』は『デスハンター』と同時期でもあり、これまで未収録だったのが惜しまれる。内容は石ノ森章太郎的なホラーSFといったところか。『地底にうごめく』は秘境もののホラーSF。こちらは桑田の『大秘境』などに印象が似ていた。
 

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