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2006年6月30日 (金)

■デビルマン/蛭田 充(原作・永井 豪)

■デビルマン/蛭田 充(原作・永井 豪)

初出:冒険王(秋田書店)
書誌:秋田サンデーコミックス/全2巻
   ナガオカコミックス/全3巻
   スターコミックス/全2巻
   ATCW(秋田トップコミックスワイド)/全1巻

『デビルマン』は永井 豪の代表作のひとつであり、本作はそのアニメ化に伴ったコミカライズ版である。
 蛭田 充によってコミカライズされたが、アニメ作品をベースにしながら、原作の要素も取り入れつつ、オリジナルな要素もある、独特の位置を占めている。
 まず主人公であるデビルマンの設定である。原作では、人間・不動 明が、悪魔デビルマンと合体し、意識はそのままで、悪魔の強靱な肉体と超能力を手に入れる。一方アニメでは、悪魔デビルマンは、人間界に侵入するために、不動 明の身体に乗り移り、利用するだけで、意識はデビルマンのままである。蛭田は原作に沿って、不動 明の意識を残した。
 原作の連載と、アニメの制作がほぼ同時進行だったため、その内容は著しく違っているが、アニメ版を漫画で読むという意味では、蛭田版『デビルマン』となる。
 内容は、ほぼアニメ版のストーリーに沿っているが、後半登場する「ララ」などは描かれず、明とミキ(原作では美樹だが、蛭田版ではカタカナ表記)、そしてデビルマンと妖獣のバトルに的を絞っている。また、妖獣はアニメの設定に忠実に描かれている印象があるが、デビルマンや主要なキャラクターはわりと自由に描いているように感じられる。

 ところで、この作品は過去に何度か単行本化されてきたわけだが、ナガオカコミックスで刊行されたものは中でも稀少だ。その存在自体あまり知られていないと思う。

2006年6月26日 (月)

■ガラス玉/岡田史子

■ガラス玉/岡田史子

初出:COM '68年
書誌:サンコミックス
     NTT出版版作品集
    飛鳥新社版作品集

『ガラス玉』は虫プロ商事の月刊誌「COM」に掲載され、新人賞を獲った代表作である。
 当時「COM」には「ぐら・こん」という、新人漫画家の登竜門的な投稿コーナーがあり、多くの漫画家を輩出していたが、この『ガラス玉』はその中でも漫画家を目指す人たちに影響を与えた作品だった。
 自分はリアルタイムで読んだわけではなく、かなりの年数が経ってから、古本で入手した「COM」で読んだのだが、それでも衝撃は大きかった。
 残念なことに、岡田史子の作品は単行本化される機会に恵まれず、初めて「サンコミックス」で『ガラス玉』が発行されるころには、すっかり「伝説の漫画家」となっていた。
 岡田史子の魅力は、ひと言で言ってその感性だ。
 ビジュアル面でも、ストーリー面でも、岡田の感性だからこそ、というのが正直な印象である。
 当時「COM」に掲載されていた作品から強引に例えてみるなら、石森章太郎の『ファンタジックワールド ジュン』のテクニックで、永島慎二の『フーテン』を描いたような感じだろうか。
 どこかノスタルジックで異国情緒が漂うこの作品。未読の方はぜひ読んでみて欲しい。

■天人唐草/山岸凉子

■天人唐草/山岸凉子

・初出:週刊少女コミック '79年2号
・書誌:サンコミックス
     白泉社版作品集
     角川書店版作品集
     文春文庫

 最初に「山岸凉子」という漫画家を知ったのはいつだったろう。
 たぶん『妖精王』の連載中で、それが話題となっていたころだったと思う。その当時も少女漫画は多少読んでいたが、『妖精王』を手にすることはなく、時間が過ぎていき、『天人唐草』でその魅力を知ることになる。
 とはいっても、雑誌掲載時にリアルタイムで読んだのではなく、単行本になってからなのだが…。
 当時は、例えば倉田江美の『エスの解放』だったり、高野文子の一連の作品だったりが、少女漫画というジャンルを越えて話題になっていて、『天人唐草』もそのような作品のひとつだった。
 厳格な父をもつ少女が、その家庭環境ゆえに社会から逸脱していくというストーリーは、従来の少女漫画とはまったく異質な物語だ。
『天人唐草』の数年前に、竹宮恵子が『風と木の詩』によって、いまで言うボーイズラブがジャンルとして確立するキッカケを作っていたが、同性同士の恋愛という点をのぞけば、それは少女漫画のルールの上にある物語だ。
『天人唐草』が発表された前後に、少女漫画という枠を外れて文学的なアプローチを示した作品が多く発表されたのは、「時代」なのだろうか。
 事実その後、漫画はよりそのマーケットを拡大し、その内容も多様化し、文学を押し退けて、広く大衆に読まれるメディアになっていった。現在の漫画の発展と成功を、『天人唐草』は暗示する作品だったといってもいいのではないだろうか。
 山岸凉子はその後も、神話に題材を採り、人間の精神性を追求した短編を発表していき、『日出処の天子』で大ブレイクする。
 硬質で繊細な線、妖しい魅力を持ったキャラクター、それらは、逆に言えば『アラベスク』など少女漫画のルール上にある作品より、『天人唐草』や『日出処の天子』など、性別や年代を意識しない読者に向けた作品に向いていたのだろう。
 

2006年6月24日 (土)

■猫目小僧/楳図かずお

Ad060527_1 Ad060527_2 ■猫目小僧/楳図かずお

初出:少年画報(不死身の男(恐怖の再生人間・改題)、みにくい悪魔)
   少年キング(妖怪水まねき、大台の一本足、妖怪百人会(小人ののろい・改題)、妖怪肉玉、妖怪千手観音)
   少年サンデー(階段、ともだち、手、約束)
書誌:キングコミックス:全3巻
   少年サンデーコミックス:全5巻
   サンコミックス:全5巻
   サンワイドコミックス:全3巻
   小学館SVコミックス:全2巻
   UMEZU PERFECTION!:全2巻

『猫目小僧』は楳図かずおの代表作のひとつである。
 水木しげるの『墓場の鬼太郎(ゲゲゲの鬼太郎)』がヒットすると共に、妖怪を主人公にした一種のヒーロー作品がいくつか登場する(ムロタニ・ツネ象『地獄くん』、井上 智『妖怪小僧』など)が、この『猫目小僧』もそのような流れで誕生したのではないかと考えられる。少なくとも「少年キング」連載中は、妖怪退治をするヒーローと見えなくもない。
 しかしその前身である「少年画報」版では、のちの『おろち』にも通じる、物語の進行役ともいえるような、日常をそっとのぞく、読者、または作者の分身のような存在という印象がある。逆に言えば、そのようスタンスを「少年キング」に移行することで、継続できなくなったことが、『おろち』につながっていくのではないだろうか(『おろち』の連載開始は「少年キング」連載の後半に当たる)。「少年キング」連載終了後数年して、テレビアニメ化されたのに合わせて「少年サンデー」に散発的に発表された短編が、やはり『おろち』的な内容だったことからも、その思いを強くする。
 猫目小僧と呼ばれる主人公は、妖怪猫またと人間の女性とのあいだに生まれた、半妖・半人である。作品上、これといった超能力は、猫などと話ができたり、ほかの人物に化けたりするなどのほかには、あまり発揮されないが、生命力はかなり強いようだ。
 一方、猫目小僧が対峙する妖怪たちといえば、「妖怪百人会」に代表されるように、人間でありながら、憎しみの強い心が超能力を発揮するなど、怪物的ではあっても、いわゆる「妖怪」とは言い切れない場合が多い。これは楳図かずおのほかの作品にも通じるものだろう。
 
 ところで、猫目小僧の髪は、黒ベタで塗りつぶされたものではなく、おろち同様、線で描かれている。しかし今回刊行された「UMEZU PERFECTION!」に収録された「少年画報」の連載開始前の予告カットを見ると、髪が黒いのだ。キャラクターとしても、目が猫的な人間の少年といった雰囲気。「猫またの子供」というのは「少年キング」連載時に付け足された印象もあるのだが、作者の中で、当初、猫目小僧というキャラクターがどのように考えられていたのか、興味深い。

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