本棚の旅■東京パトロール/武内つなよし
書 名/東京パトロール[完全版]
著者名/武内つなよし
出版元/パンローリング
判 型/B6判
定 価/1800円+税
シリーズ名/マンガショップシリーズ
初版発行日/2009年12月1日
収録作品/東京パトロール
第1話・夜光る目(秋田書店「冒険王」1959年6月号~9月号)
第2話・鋼鉄人間(秋田書店「冒険王」1959年10月号~1960年6月号)
『赤胴鈴之助』『少年ジェット』で知られる武内つなよしの作品。
主人公は少年新聞記者で、特ダネを求めて事件を追うことで、自然と探偵的な行動につながっていく。第1話は推理ものとしてなかなかいい感じの内容になっているが、第2部はSF的な内容で、新聞記者が記事のために事件を追うという主旨からは離れて行ってしまった気がする。当時の少年マンガ誌が地味な推理ものを求めていなかったのかもしれないが、この作品で読み切りのような短編シリーズで推理ものだったら面白かったのではないかと言う気がして残念ではある。
最初に触れたように、武内つなよしには有名作があるわけだが、逆にその他の作品はほとんど知られていないという気がする。ひとつには武内が活躍した時期が、まだ新書判単行本が一般的ではなく、作品がまとめられる機会が少なかった、また新書判単行本が一般化してからも、すでに連載が終了して時間が経ってしまっていた武内の作品は『赤胴鈴之助』くらいしか再刊行の機会に恵まれなかったということがあるだろう。テレビドラマで人気だった『少年ジェット』でさえそうだったのだから、そのほかの作品に至っては…というところである。
パンローリング/マンガショップからは『コンドル・キング』に続いて本作が、また『東京Gメン』も刊行される。ようやく…といったところか。







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