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ANOTHER STYLE について

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    「ANOTHER STYLE」はフリーライターのグループ「涼風家(すずかぜや)」のメンバーによるWEBマガジンです。2010年4月21日より毎週水曜の更新で「ニューハーフという生き方」を連載開始。取材させていただけるニューハーフの方も募集しております。

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アルファポリス

2006年5月12日 (金)

収穫

カウンターの隅で 琥珀色の酒の入ったグラスを傾けながら
男はなにを想うのか

静かにワインを飲みながら
女はなにを想うのか

薄暗い明かりの中
ゆっくりと過ぎていく刻(とき)

言葉をまじあわさないまま
通りすぎていく 男と女

収穫という名のバーで
ふたりはまた出会うだろう

[2006.05.08]/結城 涼

2006年5月11日 (木)

ひとりの夜

琥珀色の酒に魅せられる夜
香りに酔い 味わいに浸る

オーディオもテレビも消して
窓からの風を感じながら
遠い車の音をBGMに

時計の秒針が刻む 規則正しい音
どこかで鳴く虫の声
甘く苦い酒

グラスを片手に物思いにふける
フリをする ひとりの夜

[2006.04.27]/結城 涼

2006年5月10日 (水)

その瞬間

憎しみが
抑えきれない感情が
また 心を支配する

人はなぜ
人を憎むのだろうか

生きていることを
存在していることさえも
否定してしまいたくなるほどに

日常の些細なことで
人を憎む

そんな自分が
たまらなく
神に近く感じてしまう
その瞬間

[2006.04.27]/結城 涼

2006年5月 9日 (火)

あの唄

唄うたいのきみは
今日も夜の街で
ギタアを鳴らす

立ち止まって聴く者もないのに
見えない観客のために
きみは唄う

愛の唄
恋の唄
人の心を癒す唄

きみのかき鳴らすギタアと
そき歌声からは
予想もつかない意味が
あふれてくる

誰もその唄を覚えていなくても
きみき唄は
そこに確かにあるだろう

たとえ その瞬間のことであっても

[2006.04.27]/結城 涼

2006年5月 8日 (月)

シェリー

シェリーの甘い口当たりを 彼女は喜んだ
その笑顔を 彼は愛しいと思った

そっとキスすると シェリーの味がした

ずっといつまでも 離れないように
強く抱きしめていた
そのまま ひとつになれそうなほどに

身も心も溶け合う時間は長くないから

まぶたを閉じると見える 彼女の笑顔を
彼はいつまでも忘れられない

彼女もまた 彼の腕のぬくもりを覚えていた

月日が経って口にした シェリーの甘い味に
遠い記憶がよみがえるとき

ふたりはまた出会うだろう
それぞれの思い出の中で

[2006.05.08]/結城 涼

2006年4月29日 (土)

あの夢をまた見る

すべてが 生まれる前の夢であるなら
人は同じ悲しみを
もう一度 味わうのだろうか

愛する人とめぐり合う悦びを
再び感じるとしても
別れていく悲しみを
また噛みしめるのだろうか

寝息をたてるきみの隣で
これは夢なのだろうかと
考えてみる

昨日も 同じ夢を見た
ような気がする

[2006.04.25]/結城 涼

2006年4月28日 (金)

大きく暖かい陽の光の中で

空を覆い尽くすような 大きな太陽
しかし その日差しは柔らかく
地上の影も薄い

夢の中で光に包まれながら
過去のすべてを忘れ
眠りにつくきみよ

その瞳は 二度と開かれることなく
美しい輝きだけを閉じ込めて
永遠の中に 封印されるだろう

[2006.04.25]/結城 涼

2006年4月27日 (木)

思い

一粒の水滴が
高い空の上から
地上へと堕ちる

砕け散り
土へと吸い込まれていく

思いはいつも
知らぬ間に
こうして消えていく

一瞬 きらりと光り輝いて

[2006.04.25]/結城 涼

2006年4月26日 (水)

静かな夜明けに

ぼんやりとした朝の光
夜明けの雨は 静かに道を濡らしている

ひんやりと感じる空気に
忘れていた感情がよみがえる

小さな雨音
静かな街

きみはいつか帰るだろう
湖の底の 生まれた街に

[2006.04.25]/結城 涼

2005年5月30日 (月)

幻の店

白昼にはビルの影で薄暗いその路地には
夜になるとネオンが明るく灯る
まるで昼と夜が逆さまになったように
夕暮れとともにその路地に集まってくる人々がいる

重い木の扉を開けるとそこには
カウンターがあるだけの小さな店
小柄なママが優しく微笑んでいる

失くしてしまった想い出や
逝ってしまった人たちのことを
誰にともなく囁いている男たち

忘れたい過去を
グラスの中に混ぜ
そっと飲み干すとき
街には朝がやって来ているだろう

明日もまたこの店に

しかし2度と
その店を見つけることはできない
記憶の中の
幻の店

結城 涼/2005年5月30日

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