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    「ANOTHER STYLE」はフリーライターのグループ「涼風家(すずかぜや)」のメンバーによるWEBマガジンです。2010年4月21日より毎週水曜の更新で「ニューハーフという生き方」を連載開始。取材させていただけるニューハーフの方も募集しております。

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2019年5月20日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■日影丈吉 コレクション/全集その他

■日影丈吉 コレクション/全集その他
 日影丈吉の没後、河出書房新社から傑作選的な単行本が刊行された。古書で集めるのもなかなか大変な作家なので再評価後のファンにとってはよかったと思う。しかしながら自分にとってはすでに単行本や新書判、文庫本で所持しているものばかりということもあって、食指は動かなかった。
 で、国書刊行会の全集ということになる。なかなか高額で揃えるのは大変だったが単行本未収録の作品をほぼ完全に集めているので揃えた価値はあった。第8巻の未収録作品集は960ページもある!(しかも第7巻にも未収録作品は結構な数が収録されているし、別巻のエッセイ集にも未収録のエッセイが多数収録されている)。
 さらにいえば『ハイカラ右京』である。教養文庫刊行後に発表された作品は講談社の大衆文学館でも読めたわけだが、実は両文庫版では初出でふられていたルビを採用していなかったというのだ(文庫版以前に刊行された二冊の単行本も同じ)。そこで全集編者は初出を再現したルビを採用。これが実に『ハイカラ右京』の作品世界をさらに面白くしているのだ。日影ファン、「ハイカラ右京」ファンはぜひ全集版を読んでみてほしい。
 東都書房から刊行された現代長編推理小説全集の第7巻に、日影丈吉は『非常階段』『吉備津の釜』の二編を飛鳥 高の『死にぞこない』『こわい眠り』と共に採録されている。
 ちなみにこの本には日影の署名が入っていたので購入した。
 フランス語の翻訳家としては文庫コレクションでホラー小説の翻訳を紹介したが、ここではガストン・ルルウのミステリーを。
 もっとも日影の翻訳作品はこれしか持っていないのではあるが。
「幻影城」は推理小説の専門誌で、そのタイトルは江戸川乱歩の著書から採られている。本誌とは別に作家を特集した別冊も刊行され、日影を特集したものも出ていた。ちょうど牧神社の「未刊行短編集」が出たころで再評価の意味合いが強い。表紙には「別冊幻影城11」とあって11号かと思うが、1975年の11月号という意味で、実際には別冊のVol2である。

 日影丈吉
 1908年(明治41年)東京生まれ。1949年(昭和24年)『かむなぎうた』が雑誌「宝石」の懸賞に入選してデビュー。1956年(昭和31年)『狐の鶏』で日本探偵作家クラブ賞、1990年(平成2年)『泥汽車』で泉鏡花賞を受賞。1991年(平成3年)没。

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日影丈吉全集・1
国書刊行会
2002年9月24日初版発行

日影丈吉・2
国書刊行会
2003年2月24日初版発行

日影丈吉全集・3
国書刊行会
2003年8月25日初版発行

日影丈吉全集・4
国書刊行会
2003年12月24日初版発行

日影丈吉全集・5
国書刊行会
2003年5月24日初版発行

日影丈吉全集・6
国書刊行会
2002年11月25日初版発行

日影丈吉全集・7
国書刊行会
2004年5月24日初版発行

日影丈吉全集・8
国書刊行会
2004年10月25日初版発行

日影丈吉全集・別巻
国書刊行会
2005年5月24日初版発行

現代長編推理小説全集/7
日影丈吉・飛鳥 高集
東都書房
昭和36年10月20日初版発行
〔サイン入り〕

黒衣夫人の香り
ガストン・ルルウ/日影丈吉訳
早川書房・ハヤカワポケットミステリーブック 238
昭和32年4月15日初版発行

幻影城・別冊 1975年11月号 Vol.2
絃映社
昭和50年11月15日発行

2019年5月13日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■日影丈吉 コレクション/文庫

■日影丈吉 コレクション/文庫
 牧神社から刊行された『幻想器械』を読んで好きになり、次に手に入れたのが教養文庫の傑作選だった。カバーイラストを建石修二が担当していたことも手に取った理由といえるだろう。日影・建石のコンビでは学芸書林版『恐怖博物誌』『幻想博物誌』がもっとも好きだ。
 教養文庫からは日影のほか小栗虫太郎、夢野久作、香山 滋、橘 外男、山田風太郎らの傑作選が刊行され「異色作家傑作選」とされていた。日影に限っていえば、この教養文庫の傑作選と、牧神社の未刊行作品集が再評価のキッカケとなったといわれている。
『ハイカラ右京』は教養文庫刊行後に2編が書かれ、講談社の大衆文学館ではそれも収められている。
 講談社文庫の『幻想博物誌』はこれが2度目の刊行となる。元版である単行本は学芸書林のものだが、これは東都書房から刊行された『恐怖博物誌』を『恐怖博物誌』『幻想博物誌』として作品を追加して分冊したもの。講談社文庫版はその文庫化となる。『月夜蟹』『猫の泉』の2編が収録されているだけでも読む価値のある一冊と言っていいだろう。ちなみに『恐怖博物誌』は『狐の鶏』のタイトルで講談社文庫で刊行された。『狐の鶏』は推理作家協会賞を受賞している。
 教養文庫の傑作選以外は単行本などの文庫化。『フランス怪談集』は日影が編者となった翻訳アンソロジー。日影もグリーンの『死の鍵』など3編を訳し、あとがきを書いている。ちなみに日影の翻訳のみ新訳でほかのものは再録。
『ミステリー食事学』『ふらんす料理への招待』というタイトルは、日影が作家以前フランス料理のコックたちにフランス語を教えていたという経歴があり、ガストン・ルルーの翻訳をしたり(『オペラ座の怪人』のハヤカワ版は日影の訳である)、料理についてのエッセイを書いたりしていたわけである。
 また日影の巧みな創作をその経歴から「文章の料理人」といった比喩で称賛しているものも多い。
 ちくま文庫の「怪奇探偵小説名作選」は日影の死後に刊行された文庫版アンソロジー。全集刊行以後は新しく出るものについて買っていないのだが、これだけはシリーズ物の一冊ということで入手した。近年では河出文庫が日影の短編集を刊行していて、新しい読者が増えることを期待したい。

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かむなぎうた 日影丈吉傑作選I
社会思想社・現代教養文庫 968(D587)
昭和53年7月15日初版発行

猫の泉 日影丈吉傑作選II
社会思想社・現代教養文庫 969(D588)
昭和53年7月30日初版発行

内部の真実 日影丈吉傑作選III
社会思想社・現代教養文庫 970(D589)
昭和53年10月30日初版発行

ハイカラ右京探偵暦
社会思想社・現代教養文庫 961(D581)
昭和53年3月30日初版発行

ミステリー食事学
社会思想社・現代教養文庫 1046(D210)
1981年6月30日初版発行

名探偵WHO'S WHO
中央公論社・中公文庫 M223
昭和59年1月10日初版発行

非常階段
徳間書店・徳間文庫 126-1
1981年5月15日初版発行

真赤な小犬
徳間書店・徳間文庫 126-2
1982年1月15日初版発行

応家の人々
徳間書店・徳間文庫 126-3
1982年8月15日初版発行

移行死体
徳間書店・徳間文庫 126-4
1983年12月15日初版発行

ふらんす料理への招待
徳間書店・徳間文庫 126-5
1985年4月15日初版発行

ハイカラ右京探偵全集
講談社・大衆文学館
1996年11月20日初版発行

狐の鶏
講談社・講談社文庫 AX128
昭和54年2月15日初版発行

幻想博物誌
講談社・講談社文庫 AX184
昭和55年10月15日初版発行

フランス怪談集
河出書房新社・河出文庫
1998年11月4日初版発行

怪奇探偵小説名作選-8 日影丈吉集
筑摩書房・ちくま文庫
2003年7月9日初版発行

2019年5月 6日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■日影丈吉 コレクション/新書判

■日影丈吉 コレクション/新書判
 ここでは日影丈吉の著書のうち新書判を集めた。
 東都書房はミステリー専門出版社という印象もあるのだが、僕などが興味を持ち始めたときにはすでに新刊書店の店頭には無くなっていた出版社で、団塊世代より上の方ならご存じなのではないかと思う。
 この東都ミステリーをはじめ、昭和30年代には新書判書き下ろしの著書が日影には多い。もっともこれはミステリー小説界全体についていえることなのだろうが。
「スリラー映画小説集1」について触れておく。
 これはスリラー映画のノヴェライズアンソロジーで『ダイヤルMを廻せ(村松康久)』や『裏窓(杉 靖次)』『二十四時間の恐怖(大坪砂男)』『悪魔のような女(秘田余四郎)』と共に日影丈吉は『暴力教室』を担当している。解説は植草甚一でカバーの背にも植草の名が記されている。

 

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応家の人々
東都書房・東都ミステリー
昭和36年5月15日初版発行

 

女の家
東都書房・東都ミステリー
昭和36年11月25日初版発行

 

現代忍者考
東都書房・東都ミステリー 40
昭和38年4月20日初版発行

 

多角形
東都書房
昭和40年1月20日初版発行

 

真赤な小犬
桃源社・ポピュラー・ブックス
昭和37年10月5日初版発行

 

夜は楽しむもの
桃源社・ポピュラー・ブックス
昭和39年1月10日初版発行

 

殺人者国会へ行く
KKベストブック社・ビッグバードノベルス
昭和51年10月15日初版発行

 

一丁倫敦殺人事件
徳間書店・トクマノベルス
1981年11月30日初版発行

 

咬まれた手
徳間書店・トクマノベルス
1983年1月31日初版発行

 

スリラー映画小説集1
鱒書房・軽文学新書
昭和30年10月1日初版発行

 

2019年4月29日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■日影丈吉 コレクション/単行本

■日影丈吉 コレクション/単行本
 日影丈吉を知ったのは、牧神社から刊行された『幻想器械』でだった。
 高校を卒業した直後の春、神保町のゾッキ本屋の平台に積まれていたのを見つけ、なんとなく気になって買ったのが最初だ(同時期に桃源社版の「新サド選集」や渋澤龍彦にも触れている)。
 正直な話し『幻想器械』を読んだとき、日影丈吉が推理作家だとは思わなかった。タイトルの通り幻想的な作品を集めていたこともあったと思う。そして次に読んだのが教養文庫の『猫の泉』だったわけで、この時点で幻想小説家という印象が強く、推理小説も書く幻想小説家というのが日影のイメージになる。実際長編は別として短篇作品は推理小説であってもどこか現実を踏み外したような幻想味のあるものが多かった。これは「ハイカラ右京」シリーズでもいえることだろう。
 日影が最も活躍していたのは昭和30年代といえる。
 昭和30年代には書き下ろしの単行本、新書判、そして雑誌掲載と忙しく作家活動をしていた日影が40年代に入ると突然のごとくその名を見ることが無くなり、40年代後半には「忘れられた作家」になってしまっていたというのだからオソロシイ。
 牧神社の未刊行作品集、教養文庫の傑作選によって再評価され、再び書き下ろしの長編などを発表し始めるが、僕が日影を知ったのはちょうどそのころだった。なので『地獄時計』や『夕潮』といった単行本は新刊で手に入れられたが、古いものは古書で集めた。80年代前半神保町の古書センターに入っていた「平井書店(オープン当時は詩・歌集の専門店だったが、すぐに推理・SFジャンルの専門店に替わり、このジャンルの古書価格を押し上げたマニア店。推理・SF小説分野の『まんだらけ』のような存在だった)」でバイトをしていたことも手に入れやすい環境だったといえるだろう。
『真赤な小犬』について触れておく。
 初出は桃源社の書き下ろし単行本で、その後同じ桃源社から新書判が刊行された。その際加筆されていて、特に大きな加筆が最終部分にある。初出時にはどこか突き放した印象のある終わり方だったのだが、新書判では主人公の心の変化について書き加えていて、個人的にはなかった方がすっきりしていたように思う。文庫版も新書判のものを収録している。

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真赤な小犬
桃源社・書下し推理小説全集 13
昭和34年12月5日初版発行

内部の真実
講談社
昭和34年12月10日初版発行

善の決算 春日検事の事件簿
彌生書房
昭和35年4月30日初版発行

非常階段
講談社
昭和35年11月10日初版発行

恐怖博物誌
東都書房
昭和36年6月15日初版発行

仮面紳士
雄山閣出版
昭和36年10月10日初版発行

夜の処刑者
昭和書館
昭和36年10月10日初版発行

イヌの記録
光風社
昭和39年2月10日初版発行

味覚幻想 ミステリー文学とガストロノミー
牧神社
1974年8月30日初版発行

恐怖博物誌
学芸書林・ロマン叢書 日影丈吉作品集
1974年11月30日初版発行

幻想博物誌
学芸書林・ロマン叢書 日影丈吉作品集
1974年12月10日初版発行

暗黒回帰-日影丈吉未刊短篇集成1
牧神社
1974年10月31日初版発行

幻想器械-日影丈吉未刊短篇集成2
牧神社
1974年11月30日初版発行

市民薄暮-日影丈吉未刊短篇集成3
牧神社
1974年12月20日初版発行

華麗島志奇-日影丈吉未刊短篇集成4
牧神社
1975年2月15日初版発行

名探偵WHO'S WHO
朝日新聞社
昭和52年12月10日初版発行

夢の播種 幻想小説集
早川書房
昭和61年1月31日初版発行

地獄時計
徳間書店
1987年12月31日初版発行

泥汽車
白水社・物語の王国
1989年12月25日初版発行

夕潮
東京創元社・創元ミステリ'90
1990年4月25日初版発行


早川書房
1992年4月15日初版発行

2019年4月22日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■紀田順一郎 コレクション

■紀田順一郎 コレクション
 紀田順一郎の名前は新人物往来社の『怪奇幻想の文学』の編者として目にしていた。各巻の序文も書いていたし、翻訳家、評論家という印象があった。
 そんな紀田の著書をはじめて手にしたのは『幻書辞典』だった。
 神保町のゾッキ本屋、一部の古書店に平積みされていたのを見かけたのだが、当初は興味が持てず、しばらくしてから「古本の探偵」というところで興味が出て買ったと思う。そのころ梶山季之の『せどり男爵数綺譚』を読んだことも影響していたのだと思う。
 読んでみると非常に面白く、『われ巷にて殺されん』『鹿の幻影』そして『古本屋探偵の事件簿』と新刊が出るとすぐに買っていた。
 それでも翻訳家、評論家という印象は変わらず、『幻想と怪奇の時代』はその印象通りの評論・エッセイ集だったのがよかった。
『日本語大博物館』は言葉というか、活字に関するもので、印刷における日本語の変遷のようなものを知ることができる興味深い一冊。

 

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推理小説 幻書辞典
三一書房
1982年8月15日初版発行

 

われ巷にて殺されん
双葉社・フタバノヴェルス 060
昭和58年7月10日初版発行

 

鹿の幻影 鮎川哲也と十三の謎 第八回配本
東京創元社
1989年5月30日初版発行

 

古本屋探偵の事件簿
東京創元社・創元推理文庫 406-1
1991年7月26日初版発行

 

日本語大博物館
筑摩書房・ちくま文庫
2001年9月10日初版発行

 

幻想と怪奇の時代
松籟社
2007年3月20日初版発行

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2019年4月15日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■友成純一 コレクション

■友成純一 コレクション
 特撮ノヴェライズコレクションに付随してオリジナルの怪獣小説を紹介しておく。
 作者の友成純一は特撮映画・ドラマ、ホラー映画などにも詳しくコラムやエッセイで紹介する機会も多い人物だ。自身の小説もここで紹介する怪獣モノのほかスプラッターホラージャンルのものを得意としていたと思う。
 この2冊は自分で買ったものではなく、親友、北山公二の遺品の一部。

 

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放射能-X
講談社・講談社NOVELS
昭和63年8月5日初版発行

 

インカからの古代獣V
講談社・講談社NOVELS
1989年9月5日初版発行

 

2019年4月 8日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■ノヴェライズ・コレクション/特撮編

■ノヴェライズ・コレクション/特撮編
 怪獣やヒーローといった特撮映画・ドラマの多くはオリジナル作品で、原作が先にあるものの方が少なかったりする。また原作と呼ばれるものがあっても企画段階で映像作品と同時進行していたりもする。
 最近では『ウルトラマン』『仮面ライダー』の両シリーズ共に平成版でノヴェライズが盛んな印象もあるけれど、個人的にはそこらへんいまのところあまり興味がなくて、所持している特撮系ノヴェライズも古い作品のものばかりである。
 香山 滋の『ゴジラ』は知られているように映画用の脚本を小説化したもの。第一作を「東京篇」第2作を「大阪篇」としている。日本を代表する怪獣であり、映画スターでもあるので原作小説も何度も刊行されていて、奇想天外社のハードカバー四六版、新書判、小学館スーパークエスト文庫、ちくま文庫、そして岩波書店のフォア文庫の5種類が手元にある。ついでに言えば香山 滋の全集にも収録されているので6種類の版を所持していることになる。
 講談社文庫の『ゴジラ』は別の作家による第一作のノヴェライズ。
『モスラ』は文藝作家三人の共作が原作だが、単行本として刊行されたのは筑摩書房が初である。もっともその数年前に「幻想文学39」が採録していた。扶桑社の『モスラ』は後に三部作でリメイクされたものの第一作のノヴェライズ。
 その他のゴジラシリーズではVSシリーズから『ゴジラVSビオランテ』『ゴジラVSキングギトラ』のノヴェライズがあり、そのあとは『ゴジラ2000』があった。
 出版芸術社の『怪獣小説全集』は単行本未収録、入手困難な怪獣映画の原作、ノヴェライズを集めたもの。『モスラ』は「中学時代一年生」の別冊付録に掲載されたもの。そのほか『ラドン』『マタンゴ』となかなか読むことのできなかったものが収録された宝箱のようだった。
 ゴジラに対して子供の味方として売り出したガメラは、平成3部作公開をキッカケにノヴェライズが刊行され、昭和ガメラシリーズの脚本家、高橋二三によるオリジナルストーリーと、平成第一作のノヴェライズが出た。
 特撮はやはり怪獣やヒーロー、また特撮映像という目で見る部分が魅力ということもあるだろう。ノヴェライズはマニアにはともかく一般には受けないような気がする。と同時に昭和の特撮作品は『ゴジラ』がシリーズ中盤から子どもを対象に作られていったように、活字よりはマンガ、コミカライズされることが多かったとも言える。平成になってノヴェライズが多く出されるようになったのも、それだけ特撮ファンの年齢層が上がったからだとも言えるのだろう。
 巨大ヒーローの代表といえば、やはりウルトラマンになるだろう。金城哲夫の『小説ウルトラマン』は当初ハードカバーの単行本で刊行されたが長く復刻される機会がなく幻となっていたが、ちくま文庫で刊行され読むことができた(オリジナル版も復刻版が出ている)。表紙画像、出版データは金城哲夫コレクションをご参照ください。
 千束北男の『ウルトラマン ジャイアント作戦』は初代ウルトラマン放映直後の映画企画時に書かれたシナリオを小説化したもの。
 また題材として取り上げやすいのかウルトラセブンにはノヴェライズが複数ある。これにはテレビ放映以後のオリジナルビデオ作品がヒットしたことも影響していただろう。
 その他仮面ライダーZO、ミラーマン、そしてゼイラムのノヴェライズが手元にあった。

 

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小説ゴジラ(ゴジラ、ゴジラの逆襲)
香山 滋
奇想天外社
1979年8月10日初版発行

 

完全復刻ゴジラ/ゴジラの逆襲
香山 滋
奇想天外社・奇想天外ノヴェルス
昭和51年9月10日初版発行

 

小説ゴジラ(ゴジラ、ゴジラの逆襲)
香山 滋
小学館・スーパークエスト文庫
1993年12月20日初版発行

 

ゴジラ、東京にあらわる
香山 滋 画・樽 喜八
岩波書店・フォア文庫 C136
1997年1月 初版発行

 

ゴジラとアンギラス
香山 滋 画・樽 喜八
岩波書店・フォア文庫 C139
1998年1月 初版発行

 

ゴジラ(ゴジラ、ゴジラの逆襲、G作品検討用台本、獣人雪男)
香山 滋
筑摩書房・ちくま文庫
2004年11月10日初版発行

 

小説ゴジラVSキングギドラ
田中文雄
朝日ソノラマ・SONORAMA NOVELS
1991年11月30日初版発行

 

小説ゴジラ2000<ミレニアム>
柏原寛司・三村 渉
角川書店・カドカワ エンタテインメント
平成11年11月25日初版発行

 

モスラ対ゴジラ
文/上田高正
講談社・講談社X文庫 X04-2
昭和59年10月11日初版発行

 

ゴジラ
文/海原俊平
講談社・講談社X文庫 X04-1
昭和59年10月11日初版発行

 

ゴジラVSビオランテ
有馬治郎
角川書店・角川文庫
平成元年12月10日初版発行

 

ゴジラ
ディーン・デブリン&ローランド・エメリッヒ スティーブン・モルスタッド
ソニー・マガジンズ/ソニー・マガジンズ文庫
1998年7月1日初版発行

 

ゴジラ
H・B・ギルモア
集英社・集英社文庫
1998年7月15日初版発行

 

発光妖精とモスラ
中村真一郎・福永武彦・堀田善衛
1994年9月20日初版発行

 

幻想文学39 大怪獣文学館
幻想文学出版局
1993年9月25日

 

モスラ
脚本/末谷真澄 ノベライズ/波多野 鷹
扶桑社・扶桑社文庫
1996年11月30日初版発行

 

怪獣小説全集I
ゴジラ、獣人雪男、マタンゴ
出版芸術社
平成5年12月25日初版発行

 

怪獣小説全集II
ラドン、モスラ、ゴジラVSビオランテ
出版芸術社
平成5年12月25日初版発行

 

ガメラVS不死鳥
高橋二三
小学館・スーパークエスト文庫
1995年5月1日初版発行

 

ガメラ 大怪獣空中決戦
伊藤和典
小学館・スーパークエスト文庫
1995年6月1日初版発行

 

ウルトラマン ジャイアント作戦
千束北男
講談社
2005年12月12日初版発行

 

ウルトラマン
実相寺昭雄
小学館・スーパークエスト文庫
1993年10月20日初版発行

 

ウルトラセブン
実相寺昭雄
小学館・スーパークエスト文庫
1995年2月1日初版発行

 

ウルトラセブン EPISODE:0
武上純希
朝日ソノラマ・ソノラマ文庫
2002年5月31日初版発行

 

ウルトラセブン EVOLUTION
武上純希
朝日ソノラマ・ソノラマ文庫
2002年11月30日初版発行

 

仮面ライダーZO
射口 巌
小学館・スーパークエスト文庫
1993年5月20日初版発行

 

ミラーマン
野添梨麻
小学館・スーパークエスト文庫
1994年11月1日初版発行

 

ゼイラム
松本 肇
朝日ソノラマ・ソノラマ文庫
1995年1月31日初版発行

 

 

2019年4月 1日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■アイザック・アシモフ コレクション

■アイザック・アシモフ コレクション
 アシモフの名はその著書というよりマンガなどで目にしていたのが先だったと思う。例えば石森章太郎の『人造人間キカイダー』で「ロボット三原則」に言及していた。
 当然SF作家としてアシモフの名は記憶されていたのだけれど、けっきょくその小説作品はほとんど読んでいない。その代わり科学エッセイと呼ばれるものはいくつか読んでいて、最初にアシモフを読んだのも科学エッセイだった。
『大破滅』は、その当時SFマンガを描いていた関係で資料として購入した。どのような形であれば人類が絶滅するような設定にできるか、とそのようなことだった。
『アジモフ博士のQ&A100』は小説よりもエッセイがアシモフは面白いというような話を友人としていて、もう読まないからと譲られたものだったと思う。
『変わる!』もその同時期に河出文庫から出たもので新刊で買った。
 アシモフの小説の代表作といえば『ファウンデーション シリーズ』、つまり『銀河帝国の興亡』になると思うが、創元推理文庫SFの全三巻はかなりあとになって入手したものだ。すでにハヤカワ文庫版でも刊行されたあとだったと思う。代表作くらい読んでおこうかというような気分だったと思うのだが、読まないまま本棚に並べたままずいぶん長く放置していた。
 ところでアイザック・アシモフとアイザック・アジモフの二種の表記がある。アルジャナン・ブラックウッドのような時代による違いともいえないようで、持っている本で言うと単行本ではアジモフ、文庫本ではアシモフと表記されている。今回の記事タイトルはアシモフとした。

 

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大破滅 アジモフのカタストロフィー全研究
講談社
昭和55年2月20日初版発行

 

アジモフ博士のQ&A100
文化放送
昭和50年5月26日初版発行

 

変わる!
河出書房新社・河出文庫 737A
昭和59年6月4日初版発行

 

銀河帝国の興亡1 風雲編
東京創元社・創元推理文庫SF
1968年3月29日初版発行

 

銀河帝国の興亡2 怒濤編
東京創元社・創元推理文庫SF
1969年10月24日初版発行

 

銀河帝国の興亡3 回天編
東京創元社・創元推理文庫SF
1970年4月10日初版発行

 

2019年3月25日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■ホラー・オカルト関連書籍 コレクション(その2)

■ホラー・オカルト関連書籍 コレクション(その2)
 前回の「ホラー・オカルト関連書籍 コレクション」紹介時に漏れてしまったものを集めた。もしかするとさらに本棚の奥から出てくるかもしれない。
 今回取り上げたものでは角川文庫が印象深い。
『魔法入門』はカバラを中心に「魔法」について書かれたものの翻訳で、同時期に宇宙や古代に付いて考察したものも出されている。
『まぼろしの雪男』は雪男探索のドキュメンタリー。
 徳間ノヴェルスの『謎のバミューダ海域』は刊行当時話題になっていたミステリーのひとつで、流行りに乗って刊行されたものであり、その流行りに乗せられて購入した。初版は昭和50年6月10日だが、所持しているのは昭和50年8月2日に発行されたもの。なんとたった二か月で17刷となっている。とはいえまだ活字を読む習慣ができていなかったので読破しないままになっていた。内容はバミューダ海域の謎からUFO、そしてアトランティスなど古代大陸へと広がっている。
 中岡俊哉の『世界の怪獣百科』は、怪獣・怪物の目撃談を集めたもの。購入したのは小学生高学年だったと思うが、掲載されていたイラストのいくつかが本当に怖くて、何度も捨ててしまおうと思いながら押し入れの奥などにしまい込んでいて、こうして手元に残っている。90年代以降くらいからは当時のカルト書籍、サブカル書籍の一冊として貴重かも、という意識も出てきていた。実際今見返してみるとなかなか興味深いものがある。
 中岡俊哉は2000年にそれまでのオカルト研究を集大成した箱入りの『心霊大全』を刊行した。幽霊の声や写真、動画を収録したCDも付いていて、定価は8000円。だが、購入したのは古書市で650円だった(ゾッキ本扱いで山積みされていた)。この価格なら資料として買っておいてもいいだろうという気持ちだった。
 黒沼 健の『失われた古代大陸』に関しては以前単独で紹介しているのでここでは割愛する。

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魔法入門
W・E・バトラー
角川書店・角川文庫 3289
昭和49年6月10日初版発行

まぼろしの雪男
谷口正彦
角川書店・角川文庫 3343
昭和49年8月1日初版発行

謎のバミューダ海域
チュールズ・バーリッツ
徳間書店・トクマブックス
昭和50年6月10日初版発行

世界の怪獣百科
中岡俊哉
黒崎出版・決定版写真画報シリーズ
昭和46年7月20日初版発行

心霊大全
中岡俊哉
ミリオン出版
2000年12月20日初版発行

失われた古代大陸
黒沼 健
新潮社・新潮文庫 〔草〕166A
昭和48年10月30日初版発行

2019年3月18日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■SF映画資料本 コレクション

■SF映画資料本 コレクション
 SF映画に関する書籍、ムックの類は映画『スターウォーズ』公開前後に出たものから所持している。というのも『スターウォーズ』『未知との遭遇』によってSF映画ブームとも言える状況になっていて、関連書籍が多く出されていたからだ。
 徳間書店から出た『スペースSF映画の本』は、スターウォーズを中心に未知との遭遇など当時話題のSF映画を取り上げている一方、キネマ旬報から出た『宇宙SF映画の世界』はスターウォーズに焦点を絞って特集していた。
 内容的に充実しているのは『何回でも見たくなるSF映画選集』で、古典から刊行当時の最新作までのSF映画を俯瞰できる。
 同じ著者による『宇宙生物大集合』は宇宙人、宇宙怪獣をテーマにSF映画を紹介したもの。
 怪獣やヒーローなどの特撮映像に関するものはまた改めてまとめるつもりでいる。

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スペースSF映画の本/監修・南山 宏
Town Mook
徳間書店
昭和53年4月15日

宇宙SF映画の世界
キネマ旬報特別編集
キネマ旬報社
昭和53年5月10日

何回でも見たくなるSF映画選集
北島明弘
講談社・+α文庫
2000年3月20日初版発行

宇宙生物大集合
北島明弘
キネマ旬報社・キネ旬ムック
平成11年11月20日初版発行

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