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ANOTHER STYLE について

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    「ANOTHER STYLE」はフリーライターのグループ「涼風家(すずかぜや)」のメンバーによるWEBマガジンです。2010年4月21日より毎週水曜の更新で「ニューハーフという生き方」を連載開始。取材させていただけるニューハーフの方も募集しております。

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アルファポリス

2019年2月23日 (土)

電子書籍■狂宴

狂宴

・内容紹介
※本文より
「そっちのあんたは何してた人なの」日に焼けた顔にシワが目立ち始めた、五十がらみの男が、ボクの方を向いて言った。焚き火を囲んだ五、六人の男たちの中で、ボクの話す番が回ってきたわけだったが、ボクは彼らの話を半分も聞いていなかったし、何を聞かれたのかも、その意味が分からず、思わず問い返していた。
「えっ、何がです」
「何がって。--ヤだなあ、聞いてなかったの。ここに来る前、どんなことしてたのかって話だよ」
「ああ、ああ、ボクはセールスマンです」
「へえ、じゃキツかったろうね」ボクより二、三才年上に見える男が眼鏡越しに言った。
 辺りは真っ暗と言ってよく、焚き火の炎だけが点々と見えている。ここと同じ様なグループがこの周辺に集まっているのだ。近くには小さな湖もあり、キャンプ地としても有名な場所だった。
「もう三日目ですか。出発はいつになりますかねえ」グループの中で一番年配の男が薄くなった頭をなでながら呟くように言ったが、彼の問いに答えるものはなかった。
 近くのグループから大きな笑い声が響いてくる。他のグループでは宴会よろしく手拍子に唄なども聞こえてくる。きっと酒があるのだろう。また、女だけのグループ、男女混合のグループもあるようだったが、今のボクには年令もバラバラな男ばかりのこのグループが妙に心安まるのだった。

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電子書籍■夢のような日々

夢のような日々

・内容紹介
記憶と時間が入り交じる…そんなSFのようなことも、じつは現実に人の頭の中でおこっている…。
※本文より
 *** Ⅰ
 
「おはようございます。ご気分いかがですか?」
 いつものように彼が朝の挨拶をする。わたしは軽く頷いてそれに応えた。
「まだ朝は冷えますから、窓を閉めて着替えましょう」
 彼はそう言ってわたしの手を取った。わたしは彼に従い、部屋の中央に行き、着替える。
 今日は気分がよかったので、目が覚めるとパジャマのまま窓辺に立って外を眺めていたのだけれど、小鳥のさえずりに誘われるように窓を開けて、外の空気を胸に深く吸い込んでいたのだった。たしかに彼の言う通り、もう春とはいえ今日は少し空気が冷たかったが、それもまた気持ちのいいものだった。
「風邪を引いてしまったら大変ですからね。暖かくしていましょう」
 そういいながら彼はわたしに上着を着せ掛ける。
「そうね」
 わたしは短くそれだけ言って上着に腕を通した。
「すぐに朝食ですよ。食堂に行きましょう」
 また彼がわたしの腕を取って言った。
「今朝はあまり食欲がないわ」
 わたしがそう言って動こうとしないと、彼は腕に少し力を入れてさらに言う。
「ちゃんと食べないと体によくないですよ。さ、行きましょう」
 わたしは否応なく彼に従うしかない。食欲があるとかないとか、それは問題ではないからだ。朝食の時間には朝食を摂らなければならない。それがここの決まりになっている。
 そんなことが毎日のように繰り返されている。それでもわたしはここでの生活にはおおむね満足していた。それは毎朝顔を見せる彼がいるからなのかもしれない。

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2019年2月22日 (金)

電子書籍■掌編小説 冬の最初の日

掌編小説 冬の最初の日

・内容紹介
掌編小説。短編小説。純文学。
※本文より
 少し前から胃のあたりがチクチク痛むとは思っていた。前の夜食べすぎたとか、飲みすぎたとかいった程度のことだと思い込むようにしていたのかもしれない。しかし、ついに宣告はやって来た。

01_2

電子書籍■雪の日の少女 連作ショートショート 少女

雪の日の少女 連作ショートショート 少女

・内容紹介
少女をテーマにしたショートショートのシリーズ作品です。
幻想文学を標榜しています。
1~3話は合本版も販売中です。
※本文より
 その日、夜明け前から降り始めた雪で街は白の絵の具で塗りつぶしたように見えた。東京でもこんなに雪が降ることがあるんだ、と驚くというより感心するような、そんな気分だった。
 自宅でデザインの仕事をしている関係で平日の昼間でも時間は自由に使える。こんな風景は滅多に見られるものではない、とわたしはデジタル一眼レフを手に散歩に出ることにした。午後になると雪も小やみになり傘の必要もなかった。
 さすがに表通りは車の通りもあって雪は片づけられていたが、近所の遊歩道は人の足跡もなく、東京とは思えないような風景が撮れた。
 雪の積もったベンチや木々は、普段見なれていないこともあって幻想的な風景に思える。
 そしてそんな風景にカメラを向けているとき、ファインダーの中にあの少女を見たのだった。
 あれ、と思ってカメラから目を離し、少女が居た方向を見てみたが、まったくそんな人影はない。木の影にでも隠れたかと一瞬思ったが、遊歩道に沿って建つ住宅が並んでいるそんな場所に植えられた木の影に入って遊んでいるような子供は普段からいないし、ましてや今日は雪でどこからが歩道だかわからないような状況だ。よく考えてみればそのあたりに人の足跡も見えない。
 なにかを見間違えたか、とまたカメラを目に当ててその方向に向けてみると、また少女の姿がファインダーの中にあった。

03

電子書籍■霧の少女 連作ショートショート 少女

霧の少女 連作ショートショート 少女

・内容紹介
少女をテーマにしたショートショートのシリーズ作品です。
幻想文学を標榜しています。
1~3話は合本版も販売中です。
※本文より
 年に1、2回。いや数年に、だろうか、東京でも濃霧といえるような霧に包まれることがある。深夜、そんな霧の中にぼうっと霞む街路灯の光は幻想的な美しさでボクを魅了する。めったにないことだから、コンビニに買い物にでもと自分にいい訳をして、たいして急ぐこともない買い物に霧の中を出掛けたりもする。霧のひんやりとした感触、それでいて少し蒸っとしたような空気が好きだ。そう、その夜もそんな霧が街を包んでいた。
 コンビニまではまっすぐ歩けばほんの2、3分の距離だが、わざわざ遠回りをして公園の中を抜けていく。霧が街灯の光を反射して周辺がぼうっと白く霞んで見える。タクシーがスピードをゆるめて走っていく。ヘッドライトが霧の中に溶けている。
 静かだ。深夜でも車の断えない東京だが、雪の夜やこんな霧の夜には森と静まり返り…その静けさが新鮮に思える。
 全身がしっとりと湿ってくる。この感触もなんともいえない。
 公園の木々が霧の中にその輪郭をぼやけさせ溶け込んでいる。ベンチが、ブランコなどの遊具が幻のように見える。そんな中、いくつかあるベンチのひとつに人が腰掛けているような影が見えた。こちらの進んでいく方向にあるベンチなのでそのまま近づいていくと、霧の中にその人影が女性であることがわかった。
 ベンチに腰掛けている、といっても普通に座っていたわけではない。横向きに、両足をベンチの上に乗せて膝を抱えるようにして座っている。
 深夜に、しかもこんな霧の中で公園のベンチにひとりで座っているというのはどういうことだろう。家出をしていくところがないという雰囲気にも見えなかった。もしかするとボクのように、この霧に誘われて家を出てきたのかもしれない。

04

電子書籍■雨に濡れた少女 連作ショートショート 少女

雨に濡れた少女 連作ショートショート 少女

・内容紹介
少女をテーマにしたショートショートのシリーズ作品です。
幻想文学を標榜しています。
1~3話は合本版も販売中です。
※本文より
 台風がいってしまうと、それまでの残暑が嘘のように肌寒いほどの気温になった。その上この2、3日は雨が続き気分が滅入る。
 その日もデザイン学校の課題をどうするか考えながらボクは駅へと傘を前にちょっと傾けて歩いていた。雨は強くなったり弱くなったり、短い時間にその勢いを変えていた。
 週明けが締め切りの課題はアクリル絵の具を使ったイラストで、なにを描くかは自由だったのだが、それだけになにを描くか決められないまま時間だけがすぎてしまっていた。とりあえず、と昨夜はパネルにケント紙を水張りしてみたのだが、真っ白な画面を見つめていても具体的なイメージは浮かんでこないまま眠ってしまった。
 ぼんやりと、女性というモチーフは固めているのだけれど、それをどう描くかが浮かんでこない。少しでもイメージが固められないものかと、駅に向かう道を少し遠回りして近くの公園の中を通ってみることにした。
 公園の入り口に差しかかるとまた雨が激しくなってきた。
 その激しさはこれまでのものとは違って、まるで夕立のような感じで傘を持つ手にも叩きつける雨粒を感じる。ボクはそのまま公園を通りすぎるのをやめて公園内の東家で雨の勢いが弱まるのを待つことにした。
 時間は午前10時半を回ったころで、普段ならお年寄りや子供を連れた若いお母さんといった人たちを見かけもするが、この雨では自分のほかには人影はない。と思っているとその雨の中を小走りに自分と同じように東家に入ってきた少女がいた。もっとも傘もささず雨の中を走ってきたようだ。

02

電子書籍■眠れる少女 連作ショートショート:少女

眠れる少女 連作ショートショート:少女

・内容紹介
連作ショートショートのシリーズで少女をテーマにした作品です。
幻想文学を標榜しています。
1~3話は合本版も販売中です。
※本文より
 夜、寝る前に一杯の酒を飲むのがわたしの楽しみだ。いわゆる寝酒、ナイトキャップとかいうやつだ。もともと酒が強い方ではないから、ビールだったら350ミリリットルひと缶で十分。500ミリリットルでは多すぎるというところだ。量は飲まない、いや飲めないとはいえ酒は好きなのでいろいろな種類のものを飲んでいる。最近ではモルトウィスキーが好みだ。そんなわけでその夜もロックグラスに、店で飲んだらダブルほどの量を注いで、冷凍庫から氷を出してグラスに3、4コ入れたのだった。
 そのグラスを持ってベッドに行き、ベッドサイドのスタンドの明かりで本を読みながらチビチビと酒を飲む。30分もすると眠くなって、そのまま寝るというのがいつものことだった。しかしその夜はちょっと違っていた。ベッドに腰掛け、本を膝の上に乗せ、まずはひと口、とグラスを手にしたときに、グラスの中にチラリと黒い陰が目に入ったのだ。最初はなにかゴミが入ったかと思い、じっとみてみると、どうも氷の中にその陰はあるらしい。冷凍庫に製氷機を入れる前にゴミが混じったか、と思ったのだが、よくよくみているとその黒い陰はどうも何かの形をしている。酒と氷で像がゆがんで見えるだけかとも思ったのだが、グラスの上から、横から角度を変えていろいろ見てみても、それはひとの形に見えるのだ。

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電子書籍■少女/1~3合本: 連作ショートショート

少女/1~3合本: 連作ショートショート

・内容紹介

「少女」をテーマにしたショートショート作品3編を収録しました。
幻想文学になるかと思います。

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2018年2月18日 (日)

電子書籍■伝説のブルセラショップオリジナルビデオ/熱烈ハイティーン編

もはや伝説ともいえるブルセラショップで販売されていたオリジナルAV。
本書は「熱烈ハイティーン」というブルセラ誌に掲載された発売当時のレビュー記事をまとめたものです。
また当時のブルセラショップレポート、ショップイベント、ショップビデオ制作者のインタビューなどもまとめました。

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