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2019年2月23日 (土)

電子書籍■夢のような日々

夢のような日々

・内容紹介
記憶と時間が入り交じる…そんなSFのようなことも、じつは現実に人の頭の中でおこっている…。
※本文より
 *** Ⅰ
 
「おはようございます。ご気分いかがですか?」
 いつものように彼が朝の挨拶をする。わたしは軽く頷いてそれに応えた。
「まだ朝は冷えますから、窓を閉めて着替えましょう」
 彼はそう言ってわたしの手を取った。わたしは彼に従い、部屋の中央に行き、着替える。
 今日は気分がよかったので、目が覚めるとパジャマのまま窓辺に立って外を眺めていたのだけれど、小鳥のさえずりに誘われるように窓を開けて、外の空気を胸に深く吸い込んでいたのだった。たしかに彼の言う通り、もう春とはいえ今日は少し空気が冷たかったが、それもまた気持ちのいいものだった。
「風邪を引いてしまったら大変ですからね。暖かくしていましょう」
 そういいながら彼はわたしに上着を着せ掛ける。
「そうね」
 わたしは短くそれだけ言って上着に腕を通した。
「すぐに朝食ですよ。食堂に行きましょう」
 また彼がわたしの腕を取って言った。
「今朝はあまり食欲がないわ」
 わたしがそう言って動こうとしないと、彼は腕に少し力を入れてさらに言う。
「ちゃんと食べないと体によくないですよ。さ、行きましょう」
 わたしは否応なく彼に従うしかない。食欲があるとかないとか、それは問題ではないからだ。朝食の時間には朝食を摂らなければならない。それがここの決まりになっている。
 そんなことが毎日のように繰り返されている。それでもわたしはここでの生活にはおおむね満足していた。それは毎朝顔を見せる彼がいるからなのかもしれない。

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