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2015年8月28日 (金)

本棚の旅■世界のオカルト文学幻想文学・総解説/由良君美 著・監修

書 名/世界オカルト文学幻想文学・総解説
著者名/由良君美 著・監修
出版元/自由国民社
判 型/A5判
定 価/1600円
シリーズ名/---
初版発行日/昭和57年2月1日

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『現代用語の基礎知識』で知られる自由国民社が刊行した、オカルト・幻想文学の紹介本。
 目次を見ると「オカルト文学」「神秘文学」「幻想文学」「怪奇文学」等に大きく分類され、さらに「悪魔」「魔女」といった項目ごとに作品を紹介している。
 ホラー作品もいくつか含まれてはいるのだが、スティーブン・キングやクーンツといった作家の作品は取り上げられておらず、意図的に外されているものと思われる。
 本書の執筆者には、荒俣 宏や井辻朱美、四方田犬彦の名前もある。古くは聖書から「ヨブ記」、ダンテの『神曲』から、マキリップの『妖女サイベルの呼び声』といったものまで翻訳作品を紹介している。
 本書が刊行されたころは、国書刊行会から「世界幻想文学体系」、月刊ペン社からは「妖精文庫」、またハヤカワ文庫からもファンタジー系の作品が多く刊行されていた時期でもあり、このジャンルのガイドブックが待望されていたともいえる。もっとも中にはエーヴェルスの『プラークの大学生』のようにその当時でも入手困難な作品も取り上げられていた(ちなみにその後この作品は創元文庫から刊行されたが、当時は昭和初期の改造社版「世界大衆文学全集」しかなかった)。
 こういった本の場合、知らない作品が多いほど参考になるわけで、本書で取り上げられている膨大な作品群は新たな作品との出会いが盛りだくさんだ。ミルトンの『失楽園』やシェークスピアの『マクベス』といった作品も取り上げられているが、タイトルや大まかな内容を知ってはいるもの、実際に読んだことがないという人も多いだろう。またユイスマンスの『腐乱の華』、バタイユの『眼球譚』など、読書好きな人には知られているものもある。
 この総解説シリーズには、ほかに『世界のSF文学・総解説』という姉妹本がある。こちらは翻訳作品だけではなく、国内のSF作品も取り上げていた。古書店などで見つけることがあったら、併せて手に取ってみてほしい。

2015年8月25日 (火)

本棚の旅■失われた古代大陸/黒沼 健

書 名/失われた古代大陸
著者名/黒沼 健
出版元/新潮社
判 型/文庫判
定 価/180円
シリーズ名/新潮文庫(〔草〕166A)
初版発行日/昭和48年10月30日

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収録作品/失われた古代大陸(超古代大陸レムリア、ムー大陸、アマゾン海、アトランティス、大ウイグル帝国、失われた古代インド、南海の白色人種、幻の第四の大陸、地底王国“アガルタ”、地球空洞説、地底の巨人国、マヤの大陸道、最後の石器時代人、ストンヘイジの謎、「あとがき」にかえて)

 黒沼 健は特撮映画『空の大怪獣 ラドン』の原作者としても知られる作家だが、本書を始めとして怪奇実話の著書が多かった。
「あとがき」にかえて、という一文は、本書が刊行された1973年に書かれていて、本書がハードカバーなどの単行本を文庫化したものではなく、文庫オリジナルだったようにも受け取れる。とはいえ60年代に怪奇実話のシリーズを新書判サイズで刊行していたと記憶するので(それも新潮社だったか?)、本書もそのうちの一冊だったかもしれない。この時期は『ノストラダムスの大予言』といったオカルト本がヒットし、本書と同様の内容を扱った大陸書房の書籍も刊行されていたはずだが、本書によって古代にあったとされる伝説の大陸について知ったという読者も多かったことだろう。さらには「地球空洞説」や「ストンヘイジ」にまで言及していて、充実した一冊という印象だ。怪奇実話を得意とした作家だけあって、本書も物語風の語り口で読みやすい。
 現在ではムーやアトランティスといった古代にあったとされる大陸については一般常識と言っていいほど知られていると思うが、実際にどのような伝説なのか、どんな土地だったのかと問われると詳しくはわからないという方がほとんどだろう。本書ではさまざまな伝説や研究を元に古代大陸について知ることができる。

2015年8月21日 (金)

本棚の旅■秘密結社の世界史/海野 弘

書名/秘密結社の世界史
著者/海野 弘
出版元/平凡社
シリーズ名/平凡社新書
初版発行日/2006年3月10日初版第1刷発行

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 タイトルのように古代から現在までの秘密結社とそれに類する団体について俯瞰したもの。簡単に言えば秘密結社の起源と秘密結社としての集団の成熟、現代的な展開についてさまざまな資料から語られたもの。
 秘密結社というものについて、どのような団体・集団をいうか、また具体的にどんな秘密結社があったかということについておおよその知識がえられる。ただ執筆に時間がかけられなかったのか、著者のほかの本の補完的な意味で書かれたのか、提示された資料や著書に目を通さないともうひとつ分かりにくいところもある。また文章的にいささかわかりにくい(というより同じことを繰り返していたりする)個所もある。
 タイトルに引かれて手にとる方もいると思うが、秘密結社についての入門書というか、とりあえずの知識を得る手段として読まれることをおすすめする。

2015年8月18日 (火)

本棚の旅■神話学入門/大林太良

書名/神話学入門
著者/大林太良
出版元/中央公論社
シリーズ名/中公新書(中公新書96)
初版発行日/昭和41年3月25日

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「神話学」、この言葉を御存知だろうか? 正直本書を手にするまで神話学というものがあるとは知らなかった。序文によれば戦前からある学問のようなのだが、まあ、本書を読んでいただければ民俗学や文化人類学に近いものであることがわかるだろう。
 神話、と一口に言ってもさまざまなものがある。世界各地にある創世神話もそうであるし、ギリシア神話、北欧神話といったものがよく知られているものだと思うが、著者の大林は「そうしたものだけが神話ではない」と、少数民族に伝わる神話を紹介してもいる。
 本書では東西の神話を比較分類してみたり、意外な共通点を指摘したりしながら、漠然とした「神話」というものを民族や文化の歴史を知る手がかりとしている。
 神話とはなにか、というところから入り、まずは神話を分類し、宇宙の起源、人類の起源、文化の起源といったジャンルで世界各地の神話を解読していく。
 本書の最後で大林は、世界的には神話の研究は古く、特に1930年代以降はめざましい進展があったと言ったあとで、日本国内ではまだまだこれからという段階だと語っている。本書の刊行された昭和41年当時から「神話学」という分野がどのように発展したか詳しくはわからないが、民俗学や文化人類学といったジャンルに含められてしまったのではないかと言う気がする。神話学という言葉がポピュラーではないことがそう推察する理由ではあるのだが、いかがだろうか。
 そんなことも踏まえつつ、本書を読んでみると「神話」に対するとらえ方も変ってくるのではないかと思う。古書店などで見かけた際には手に取ってみてほしい。

2015年8月14日 (金)

本棚の旅■錬金術/吉田光邦

書 名/錬金術~仙術と科学の間
著者名/吉田光邦
出版元/中央公論社
判 型/新書判
定 価/200円
シリーズ名/中公新書(中公新書9)
初版発行日/昭和38年3月5日
収録作品/はじめに、仙術と哲学の混沌・中国、魔術から科学へ・西洋、日本の練金・練丹術

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 錬金術…というと中世ヨーロッパのものというのが一般的なイメージだろう。本書でももちろんその辺りについて述べられているのだが、副題に「仙術と科学の間」とあるように中国における錬金術=仙術から話が進められていく。錬金術といえば、やはりパラケルススや薔薇十字団といった名称が浮かんでくるので、中国の仙術から話が始まることには多少の戸惑いもあったが、読み進めていくと、なるほど、と納得してしまう。またヨーロッパにおける錬金術にしても、いきなり中世ヨーロッパに関して語るのではなく、古代ギリシアに逆上って錬金術という概念の発祥から考察されるので、より錬金術というものについて理解が深まるといっていい。そういう意味では中世ヨーロッパの錬金術のみを扱った書籍に較べ、錬金術というものを俯瞰して捉えることのできる本であると言うことはできるだろう。
 また錬金術をホムンクルスといった人造生命体を筆頭にオカルト的な観点から見ることも多いと思うが、本書においては物質を変換させるという科学的な視点を中心において論じていることも付け加えておこう。

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