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2011年1月12日 (水)

涼風家アニメクラブ■映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲

監督/原 恵一
キャスト/矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、津嘉山正種、小林 愛、ほか。
2001年/89分/日本

 劇場版クレしんの第9作目。
 これまで「子供に付き添って来た大人も楽しめる」劇場版クレしんだったが、本作、そして次作は「子供を出汁に劇場に来た大人につき合ってきた子供も楽しめる」作品になっている。これは一見大きな方向転換のように思えるが、『クレヨンしんちゃん』という作品がもともと青年マンガ誌に連載されていた「子ども向けではない」作品だったことを考えれば当然のことでもある。
 本作は劇場版第4作の『ヘンダーランドの大冒険』を原監督なりに作ったものといえる。『ヘンダーランド~』で、ス・ノーマン・パーに「ヘンダーランド」の招待券をもらった野原一家だったが、しんのすけ自身は「ヘンダーランド」の秘密を知っており、またス・ノーマンの招待ということで楽しめないのに、ひろしとみさえは童心に返って遊び倒すシーンがあったのだが、そのあたりを拡大したのが本作の「オトナランド」に大人たちが夢中になってしまうという展開ではないだろうか。クライマックスにしんのすけがタワーの階段を駆け上がるシーンも『ヘンダーランド~』とダブル。「ヘンダーランド」は群馬という設定だったが、春日部の「オトナランド」も田んぼの真ん中に建っていたりして雰囲気は似ている。

 またこれまで懐メロなどを頻繁に使用してきた原監督のレトロ趣味が満載されているというのも本作の特徴か。70年の万博を中心にした「オトナランド」に始まり、音楽も70年代の楽曲が次々と流れる。懐かしい匂いで大人たちをトリコにする「イエスタディ・ワンスモア」のリーダー、ケンとチャコが住む「夕日町」の風景も70年代(というより昭和40年代と言った方が雰囲気なのだが)の下町を再現したような場所。
 「オトナランド」の帰りに野原一家が見かける春日部の街には旧型の車が走り、白黒テレビがやアナログレコードが売られ、70年代ファッションの若者が歩いていたりしている。古さを強調するために白黒テレビを持ってきたと思うのだが、70年代ってすでにカラーテレビがかなり普及していたのではなかっただろうか。放送自体もほとんどカラーになっていたはずだしね。
 しかし、改めて本作を見てみるとやはりこれまでの8作とは違う異色さがある。もちろんそれは否定的な意味ではなく、先ほど述べたターゲットとする観客というところから来るものだろう。細かいギャグはあいかわらず散りばめられ何度も笑わせてもらえるが、ストーリー、構成と大人が見入ってしまう面白さがある。ある意味、原監督の集大成というべき作品に仕上がっていたのではないかと思う。ひろしが自分の子供のころや成長過程を回想するシーンは、後の原監督作品『河童のクゥと夏休み』につながっていくような気がした。
 エンディングテーマは前作に続いてこばやしさちこ。だが、これはエンドロールのためにつけられた感のあるもので、本当のエンディングテーマはストーリーのラストにかかる吉田拓郎の『今日までそして明日から』と言ってもいいのではないだろうか。
 
 まだ劇場版のクレヨンしんちゃんを観たことがないという人には、まずこの作品を観るように薦めている。『戦国大合戦』も本当にいい映画なのだが、クレしんとしての入門作品は本作ではないかと思うのだ。

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