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2010年10月18日 (月)

涼風家シネマクラブ■大怪獣バラン

監督/本多猪四郎、特技監督/円谷英二
キャスト/野村浩三、園田あゆみ、千田是也、平田昭彦、村上冬樹、土屋嘉男、山田巳之助、伊藤久哉、田島義文、桐野洋雄、ほか。
1958年/87分/日本

 原作を黒沼 健、脚本を関沢新一が担当した作品。
 当初はアメリカでのテレビ放送のため制作されたが、放送自体がキャンセルされたため、スタンダードフィルムの上下をカットしたシネスコサイズにした上で劇場公開された(名称は「東宝パンスコープ」とされ、本編冒頭にもその表示がされるがその名称は本作のみ)。
「バラン」という怪獣はそのネームバリューのわりには本編を見たことがないというファンも多いのではないかと思う。いや、これは個人的な感想なのだが。

 怪獣ブームの中、いわゆる「怪獣図鑑」などでも紹介されることの多かったバランだが、紹介されるスチールはたいてい「ゴジラシリーズ」の『怪獣総進撃』からで、映像もこちらで見たという人が圧倒的に多い印象がある。というのも初登場である本作『大怪獣バラン』がモノクロ作品であるためにテレビ放送される機会が極端に少なかったというのが理由として考えられる(すでに『空の大怪獣ラドン』や『地球防衛軍』がカラーで制作・公開されていたことを考えれば、テレビ放送を前提としていなければこの『大怪獣バラン』もカラーで制作されていただろう)。
 個人的にも好きな怪獣である「バラン」だが、上記のような理由で映画本編を見る機会に恵まれず、DVDで初めて鑑賞することができた。
 正直言うと、全体的に(よくいえば)落ち着いたテンポである。が、結果的に退屈してしまう面も否めない。
 すでに何度か鑑賞しているが、改めて観てみると、この作品が「もうひとつの『ゴジラ』」を目指していたのではないかと思えてならない。
 というのもバランが東北のある地方で神として祀られているというところからストーリーが始まるのだが、これは『ゴジラ』において触れられながら未消化に終わっていたテーマではなかったかと思う。古くから語り継がれてきた荒神が、実は巨大な爬虫類(恐竜)であったというところを『バラン』では強く打ち出した、まさに「もうひとつの『ゴジラ』」といえるのだ。
 また東京湾から羽田に上陸し街を破壊するというコースも似ている。
 とはいえこの「もうひとつの『ゴジラ』」というのが、当時にスタッフにとってどう捉えられていたのかは難しいところかもしれない。単に発注元のテレビ局から「ゴジラ的なもの」という要請があっただけなのかもしれないからだ。ラドンやモスラに比べてもバランの存在感が薄いのも、案外制作サイドにとっては「もうひとつの『ゴジラ』」として意気込んで作られたわけではないという気がしてしまう。
 しかしバランの造形は本当に素晴らしい。
 爬虫類的な全体のフォルムもいいが、なんといっても頭部、その顔がいい。恐竜のイメージを壊さずに、どこか仁王を思わせる雰囲気がある。
 
 DVDにはテレビ放映用の音声が収録されている。残念ながら映像は残っておらず、本編映像から推測されるシーンをつないでいるのだが、ときおり音声のみのシーンがあり、劇場版ではカットされたシーン(といってそれぞれ2、3秒の短いものだが)がけっこうあったらしいことがうかがわれる。
 音楽は東宝特撮作品には欠かせない伊福部 昭。そのご『三大怪獣 地球最大の決戦』で使われるモチーフが本作で聴ける。ほとんど「キングギドラのテーマ」という印象すらあるこのモチーフが、もともと「バラン」のものだったということでも「バラン」の印象の薄さが際立つような気がする。
 特撮シーンも丁寧に作られているので、まだ観ていない方はぜひ鑑賞してみてほしい。

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