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2010年5月 3日 (月)

涼風家シネマクラブ■ブレードランナー(最終版)

監督/リドリー・スコット
キャスト/ハリソン・フォード、ルトガー・ハウアー、ショーン・ヤング、ダリル・ハンナ、ブライオン・ジェームズ、ウィリアム・サンダーソン、ほか。
1982年/アメリカ/117分(劇場オリジナル版公開)

 本作は複数のヴァージョンが存在する『ブレードランナー』という作品の最終的なヴァージョン、ということになると思うのだが、資料を参照していると「最終版」の呼称は「ディレクターズカット版」に対してのようだ。しかしながら、今回鑑賞したテレビ放映されたものでは、解説で「劇場公開版ともディレクターズカット版とは違う」と言っているので、いわゆる「ファイナル・カット版」に相当すると思われる。
 ハリソン・フォードが主演していることや、最初の劇場公開では不発であったがその後のビデオ、DVDなどで人気が浸透していった経緯などを考えれば、カルトな作品とはいえ観ている人はけっこう多いと思われる。
 とはいえ複数のヴァージョンが存在するというこの作品の特異性は、ほかでは見られないものだろう。
 完成当初、わかりにくい、暗いという評価から、全体に主人公のモノローグをかぶせ、ラストシーンを追加したのは有名な話しだと思うが、これはこれで間違っていなかったと思う。この劇場公開版を踏まえた上での、監督の当初の構想に基づいた「ディレクターズ・カット」「ファイナル・カット」があると思うからだ。もちろん「ファイナル・カット」を最初に観たとしてもその評価は(いまであれば)低くなることはないだろうが、劇場公開版を踏まえて鑑賞することで、より理解が深まるということはあるだろう。
 近未来のロサンゼルス、毎日雨が降り続く頽廃した都市が舞台である。原作では核戦争後の世界という設定で、放射能を含んだ雨が降っているということになっていたと思う。が映画版ではそれには触れていない。
 日本語の看板や日本語が頻繁に登場する点でも、日本での人気が高い。
 また本作の待ちのイメージに日本の都市を連想させるものがあったということもあり、リドリー・スコットは『ブラック・レイン』でそのイメージを日本ロケで結実させた。
 原作はフィップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊のゆめをみるか?』で、映画公開に合わせて『ブレードランナー』のタイトルでも刊行された。
 ハッキリ言ってアイデア段階では原作を使用しているが実際完成した映画は別ものといってもいい。
 本作の別ヴァージョンが作られることで、主人公自身が人間なのか否か、という疑問が生じることになっていくのだが、これ自体は原作者ディックが各作品でテーマとしたものでもあり、その点で原作の要素は消化されていたともいえる。
 さて、この最終版であるが、主人公によるモノローグ(ナレーション)がいっさいカットされている。そして劇場公開時に追加されたラストシーンもない。つまり本来の形に戻されたものといえるわけだが、劇場公開版のモノローグが各シーンで記憶に蘇り、果たしてそれを観ないでいきなりこの「最終版」を観た場合のことが想像できない。
 なので、まだ『ブレードランナー』という作品を観ていないという人は、劇場公開版、そして「ディレクターズ・カット」「ファイナル・カット」と各ヴァージョンを見ることをおすすめする。
 

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