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    「ANOTHER STYLE」はフリーライターのグループ「涼風家(すずかぜや)」のメンバーによるWEBマガジンです。2010年4月21日より毎週水曜の更新で「ニューハーフという生き方」を連載開始。取材させていただけるニューハーフの方も募集しております。

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2010年5月31日 (月)

涼風家シネマクラブ■あの夏の子供たち

Main_2

監督・脚本/ミア・ハンセン=ラブ
キャスト/キリア・カゼッリ、ルイ=ドー・ド・ランクザン、アリス・ド・ランクザン、ほか。
2009年/110分/フランス

 パリの街並みから始まるこの映画は、続いて主人公である映画プロデューサー家族の父親の姿へ移っていく。彼はどこにいても映画関係者や会社のスタッフからの電話の応対に追われているような状態。まさに多忙な日々を過ごしている。反面、週末には家族でパリ近郊の別荘で過ごしたりと、家族への愛情も注いでいる。前半はそんな彼の日常と家族の姿が描かれていくが、同時に彼の映画会社が資金面で窮地に立たされているということもわかってくる。そしてすべてに行き詰まった彼は…ひとりで自殺してしまうのだった。
 そう、この映画は残された妻と3人の娘…家族の物語なのだ。
 莫大な借金を負っている会社を存続させるのか、制作途中の映画だけでも完成させたいと奮闘する妻。しかし長女はそんな母に「お父さんと同じ」と批判的な目を向ける。
 昨日までいっしょにいた家族のひとりが、ある日突然いなくなってしまう…それも自殺という現実に、立ち向かわざるを得ない妻と娘たち。状況の違いはあっても、これは現在の日本で、いや世界で確かに起きている現実だろう。
 行き詰まって死を選んだ夫を責めることもできるし、同情することもできる。しかし問題は残された家族がどう生きていくかということなのだ。家族の関係がよかったからこそ、夫を、父を失った家族の哀しみは大きくつらいものに違いない。
 彼のように家族のある中高年の男性の自殺が日本でも増え続けている。死を考える前にできること、すべきこともあるだろう。そして残念なことに死を選んでしまったあと、残された家族がどう立ち直っていくかも、当事者はもちろん周囲も考えなければならない。この映画はそんな人々へのメッセージでもあるのだ。

2010年5月26日 (水)

ニューハーフという生き方/激白人生■29:ゆきみ大福

ゆきみ大福
T157/B93・W?・H?

「コミックパブ  THE OKAMA 」●住所:豊島区池袋2-8-3田中ビル3F

--胸を大きくしたのも今年になってから、ニューハーフとして働きだしてからも、まだ日が浅いというゆきみ大福さん。小柄で可愛らしい方です。

キッカケは、何となく…かな?

 ニューハーフになったきっかけですか? そうねえ、何となく…かなあ。とくべつコレというキッカケみたいなものはなかったような気がするわね。
 強いて言えば、ノンケの男性を好きになって、やっぱり女になった方がいいのかなって思ったことかな。でもそういうのってみんな同じなんじゃない?
 子供のころは女の子とばかり遊んでました。おままごととか、お人形遊びとか。でも、そのころってまだ男とか女とか気にしてなかったわねえ。
 男の子が気になりだしたのは、小学校の高学年のころかな。でもまだ、自分が男の子が好きなんだっていう自覚はハッキリ持ってなかったかもしれないわね。
 中学に入ってからは女の子たちともあまり遊ばなくなって…というか、学校にあまり馴染めなかったのよね。でも、そのころかなあ、女になりたいっていうか、なんで女に生まれて来なかったんだろうって思うようになったのは。
 ほら、やっぱり体が変化してくるでしょ? 声変わりとか、すね毛が濃くなったりとか。いやだったわね。

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2010年5月25日 (火)

ニューハーフという生き方/関連書籍■nh(三和出版)

 三和出版から新感覚ニューハーフ雑誌「nh」が創刊されました。
 わたくし、猫目ユウも記事を書かせていただいておりますので、ぜひご覧くださいませ。

2010年5月24日 (月)

涼風家シネマクラブ■ろくでなし稼業

監督/斎藤武市
キャスト/宍戸 錠、二谷英明、吉永小百合、南田洋子、金子信雄、ほか。
1961年/日本/53分

 宍戸 錠の主演第一作。
 とある港町に、貨車に無賃乗車してやって来た矢野(宍戸)は同様に貨車から降りてきた黒田(二谷)と意気投合し行動をともにするようになる。そして大栄海運という会社の裏の仕事(ボロ船を故意に沈没させて保険金を搾取する)を引き受けたふたりは、この会社の前社長の息子に成り済まして一儲けしようとするのだが…。
 主演第一作とは思えない宍戸 錠の堂々とした演技が光る一本。金子信雄の悪役もいいし、タイプの違う二谷の共演も成功している。
 今回、この作品と同じ宍戸主演の『早射ち野郎』を続けて観たのだが、キャスティングがよく似ていた。悪役に金子というのはいいとしても、キャバレーの女に南田が両作品で出演していて、両作品とも宍戸にべた惚れしてしまうというところも同じなのは、当時のアクション映画の「お約束」の部類なのだろうか。
 作品に登場する港町(セットの中の)は、貸本劇画の世界を彷彿とさせるが、お互いに影響し合っていたような気がしないでもない(もちろん劇画の方が映画からの影響が強かったはずではあるが)。
 二転、三転するどんでん返しにテンポのいい演出と娯楽映画として楽しめる作品である。
 

2010年5月19日 (水)

ニューハーフという生き方/激白人生■30:水城夏嬉

水城夏嬉
T167/B85・W60・H85

「ショーパブ  夢組」●住所:新宿区歌舞伎町2-22-5叙々苑第2新宿ビル2F

--一見、新宿ではよく見かけるギャルという感じの夏嬉サン。明るくてノリがいい感じが、お店でもウケているようです。

不良だった学生時代は男も女も…

 男性が好きだと気がついたのは子供のころからですね。テレビに出てたニューハーフのお姉さんに憧れたり…。でも、女装とかを始めるのはずっとあとになってからでした。というか、キレイなニューハーフに憧れは持っていたけど、男のままでもいいやっていうのもあったかな。
 小学校五年のころに、同級生の男の子と、エッチな本を見ていて、男が女性の「穴」に入れてるから、自分たちもやってみようって、彼がわたしのアナル入れようとしたんですけど、このときは痛くて断念。その後、中学一年のときに、やっぱり同じ年の男の子と初エッチ。自分、女の子みたいだったから、そういう対象にされたんだと思うんだけど、そのころってもう、写真にもあるように不良だったから、女装とかってできる状況ではなかったんですよね。
 だから女性とも経験はありますよ。けっこうな人数かも。もちろん、それ以上に男性ともしてましたけどね。
 でも、心の中では初エッチ以降は女になりたいって気持ちが出てきてたかな。16歳ころから新宿2丁目にもたまに遊びに来るようになって、自分が「男が好きな男」ではなく、「女が好きな男」、つまりノンケの男が好きなんだということに気づいてからは、どんどん「女にならなくちゃ」って思うようになっていきました。

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2010年5月17日 (月)

涼風家シネマクラブ■早射ち野郎

監督/野村 孝
キャスト/宍戸 錠、杉山俊夫、笹森玲子、吉永小百合、南田洋子、江木俊夫、金子信雄、浜村 純、ほか。
1961年/日本/ 分

 エースの錠が主演になった1本。当時「無国籍映画」といわれるものがあったが、本作はまさにその通りの作品で、カウボーイスタイルで馬に乗って登場した錠は、山間の小さな町にやって来るが、そこはまさにウェスタンに登場するような街並み。さらに町長などの服装もウエスタン映画そのままである。和製ウェスタンという言い方をしてもいいのかもしれないが「無国籍映画」という呼び方がしっくり来る。
 ストーリーもウェスタン調で、ダム工事現場の従業員に支払う給料やボーナスを狙う金子信雄と、金子を兄の仇として探し続けてきた宍戸、町の警官杉山を中心に展開する。
 ひと言でいって娯楽映画。何も考えずに鑑賞できる作品と言っていいだろう。もっとも娯楽映画の様式というか、当時のアクション映画の様式とでもいうような、「お約束」的な展開やシーンもあり、説明ないじゃん的な部分がないではない(とくにラスト)。
 とはいえ、これはこういう世界観だと割り切ってしまえば、楽しめる映画であることは間違いない。
 

2010年5月12日 (水)

ニューハーフという生き方/激白人生■31:桜 菜奈

桜 菜奈
T165/B85・W64・H78

「シンデレラのおばけやしき」●最寄り駅:JR総武線・小岩

--「よろしくお願いします~。わたしなんかでホントにいいんですか?」と、菜奈さんは、会うなりこう言った。

デビューは遅くコミックからです

 わたし、子供のころから女の子っぽかったんですけど、この業界に入ったのは20歳過ぎてからなんですよ。化粧のこととかも最初はよく分からなくて…。だから、初めてニューハーフの店に勤めたときはコミックでスタートだったんです。
 もともと東京の下町で生まれたんですけど、そういうお店がどこにあるとかいうことも全然わからなくて、求人広告で見た柏のホストクラブが、水商売に入るキッカケでした。ええ、ホストやってたんですよ、わたし。
 でも、女っぽい性格だから、あんまり向いてなかったんですよね。それで、お店に来ていたバーのママさんの紹介で、柏のゲイバーで働くようになったんです。
 その後、府中の店や川口の店、上野の店などに移って、今はこの小岩で心機一転、頑張ってます。

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2010年5月10日 (月)

涼風家シネマクラブ■十二人の怒れる男

監督/シドニー・ルメット
キャスト/ヘンリー・フォンダ、マーティン・バルサム、ジャック・ウォーデン、ジョセフ・スィーニー、ほか。
1957年/アメリカ/96分

 アメリカ映画の名作のひとつとして知られる1本。今回調べてみて、もともとはテレビドラマであり、その映画化作品だということがわかった(ちなみにテレビドラマは54年の放送でビデオ等の記録が容易ではなく、全編を記録したフィルムはないとされていたが、2003年に発見されたという)。
 本作は放送時間の関係から、原作者であり脚本を担当したレジナルド・ローズが、テレビ版でカットされたセリフなどを含めて、再びシナリオを担当している。
 内容は、父親殺しの罪で裁判にかけられた少年の判決について話し合う陪審員12人による、陪審員室でのやり取りである。
 裁判が終わり、陪審員たちが評決のため陪審員室に向かうところから映画は始まり、裁判中に提示された証拠や証言から有罪が確定していると陪審員たちが確信しているところ、ひとりの陪審員が、有罪の確証をもてないという理由で無罪を主張し、討論が始まる。そしてしだいに間違いがないと思っていた証拠や証言が、実はあやふやなものになっていき、有罪を主張していた陪審員たちもひとり、またひとりと無罪を主張していくのである。
 ここで注目しておきたいのはカメラは陪審員室の外にはでないということ、12人の陪審員のほかには出演者らしい出演者が登場しないということである。確実に思えた証拠や証言が覆されていく過程も、すべて陪審員室で陪審員たちが話し合う中でのことであり、事件の現場をカメラが映し出すようなシーンは全くない。
 また、意見がぶつかり合う中で陪審員たちの性格や生活が言葉や行動から浮かび上がってくるところも、見事なシナリオであり演出であり、演技である。
 
 この作品のタイトルはずいぶん前から聞いたことがあったし、見てみたい映画のひとつでもあったが、その機会はなかなか訪れず、初めてみたのは平日昼間にテレビで放送されたものだったと思う。本作自体が96分という長さなのでテレビ放送版でもカットはされていなかったのではないだろうか。そして、この映画のすごさに感動したのを覚えている。
 実をいうと今回鑑賞したのも、地上波で深夜に放送された字幕バージョンである。ちょっと重苦しい印象もあって、途中で観るのを中断してしまうかもしれないと思いながら鑑賞し始めたのだが…映画が始まるとグイグイ引き込まれていき、一気に見終わってしまった。
 映画作りや物語作りのひとつのお手本ともいえる作品であり、その内容から考えさせられることも多い、実にいろいろな意味で1度は鑑賞してほしい映画といえる。

2010年5月 5日 (水)

ニューハーフという生き方/激白人生■32/矢口りな

矢口りな
T163/B92・W58・H83

「元祖ニューハーフクラブ」●最寄り駅:東京メトロ・入谷、JR・鴬谷

--「猫目ユウさん? お会いしたかったんです。『シーメール白書』読んでますよ」
 初めにそんなことを言われてしまうと、ついデレッとしてまう。それでなくとも露出の多い服で、目のやり場に困るというのに。

クォーターの帰国子女なんです!

 父方のおじいさんがアメリカ人で、小さいころはアメリカで暮らしてました。向こうにいるときに検査をして、いまでいう「性同一性障害」だって診断されて、日本に来てからも、そういう子供を受け入れてくれる学校を選んで入学したので、ずっと女の子として生活してきました。
 母がわたしのことを最初から女の子として育ててくれたというのは確かにあったと思いますけど、やっぱりもともとそういう性質だったんでしょうね。
 でも、男としての自分もわたしの中にあって、性転換したいとは思わないんです。だって、男としての快感も、女としての快感も両方楽しめるんですから、どちらかを諦めるのはつまらないでしょ?

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2010年5月 3日 (月)

涼風家シネマクラブ■ブレードランナー(最終版)

監督/リドリー・スコット
キャスト/ハリソン・フォード、ルトガー・ハウアー、ショーン・ヤング、ダリル・ハンナ、ブライオン・ジェームズ、ウィリアム・サンダーソン、ほか。
1982年/アメリカ/117分(劇場オリジナル版公開)

 本作は複数のヴァージョンが存在する『ブレードランナー』という作品の最終的なヴァージョン、ということになると思うのだが、資料を参照していると「最終版」の呼称は「ディレクターズカット版」に対してのようだ。しかしながら、今回鑑賞したテレビ放映されたものでは、解説で「劇場公開版ともディレクターズカット版とは違う」と言っているので、いわゆる「ファイナル・カット版」に相当すると思われる。
 ハリソン・フォードが主演していることや、最初の劇場公開では不発であったがその後のビデオ、DVDなどで人気が浸透していった経緯などを考えれば、カルトな作品とはいえ観ている人はけっこう多いと思われる。
 とはいえ複数のヴァージョンが存在するというこの作品の特異性は、ほかでは見られないものだろう。
 完成当初、わかりにくい、暗いという評価から、全体に主人公のモノローグをかぶせ、ラストシーンを追加したのは有名な話しだと思うが、これはこれで間違っていなかったと思う。この劇場公開版を踏まえた上での、監督の当初の構想に基づいた「ディレクターズ・カット」「ファイナル・カット」があると思うからだ。もちろん「ファイナル・カット」を最初に観たとしてもその評価は(いまであれば)低くなることはないだろうが、劇場公開版を踏まえて鑑賞することで、より理解が深まるということはあるだろう。
 近未来のロサンゼルス、毎日雨が降り続く頽廃した都市が舞台である。原作では核戦争後の世界という設定で、放射能を含んだ雨が降っているということになっていたと思う。が映画版ではそれには触れていない。
 日本語の看板や日本語が頻繁に登場する点でも、日本での人気が高い。
 また本作の待ちのイメージに日本の都市を連想させるものがあったということもあり、リドリー・スコットは『ブラック・レイン』でそのイメージを日本ロケで結実させた。
 原作はフィップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊のゆめをみるか?』で、映画公開に合わせて『ブレードランナー』のタイトルでも刊行された。
 ハッキリ言ってアイデア段階では原作を使用しているが実際完成した映画は別ものといってもいい。
 本作の別ヴァージョンが作られることで、主人公自身が人間なのか否か、という疑問が生じることになっていくのだが、これ自体は原作者ディックが各作品でテーマとしたものでもあり、その点で原作の要素は消化されていたともいえる。
 さて、この最終版であるが、主人公によるモノローグ(ナレーション)がいっさいカットされている。そして劇場公開時に追加されたラストシーンもない。つまり本来の形に戻されたものといえるわけだが、劇場公開版のモノローグが各シーンで記憶に蘇り、果たしてそれを観ないでいきなりこの「最終版」を観た場合のことが想像できない。
 なので、まだ『ブレードランナー』という作品を観ていないという人は、劇場公開版、そして「ディレクターズ・カット」「ファイナル・カット」と各ヴァージョンを見ることをおすすめする。
 

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