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2009年10月29日 (木)

■海の怪物について

 古今の未確認動物の中でも、海に棲むものはその存在の可能性が高いように感じられる。その理由のひとつには、海という世界が人類にとってまだ未知の領域を残しているからだろう。
 湖に棲む魚竜や両生類型の未確認動物はロマンはあっても、生息の可能性はやはり低く感じられてしまう。それら未確認動物の可能性を残しておくためにもあまり科学的に徹底した調査を行わない方がいいのではないか、と思ってしまうくらいだ。
 しかし海における未確認動物の場合はまだまだ探せば見つかりそうな気がしまう。
 それだけ海というものが広大であり、未確認動物が密かに生息している可能性を残しているからだろう。

 とはいえ、海の未確認動物の場合、湖などで噂されるものと違って魚竜の生き残りや恐竜の末裔といったものより、われわれが知っているものよりはるかに巨大なイカであったりタコであったり、あるいはサメであったりする場合が多い。
 もちろんそれには、これまで言い伝えられてきた海の怪物のイメージが強いだろう。中世、大航海時代には巨大な魚やタコ、海ヘビといった怪物が信じられていたので、そのイメージがその後も絵画や映像として使い回されてきたといえる。19世紀のフランス博物学者ドニ・ド・モンフォールが描いた大ダコが船を襲っている絵などもそのイメージを固めるのに一役買ったのではないだろうか。
 実際近年の深海調査でも、カメラにチラリと映ったヒレの大きさから10メートルを越すであろうというサメが確認されたり、時折死んで海岸に打ち上げられる10メートルに及ぶイカがあったりする。イカに関していえば、過去に27メートルの死んだ個体がカナダで発見されているのを筆頭に、24メートル、25メートルといった記録もあるという。また生物学上の記録では最大個体は19.8メートルとのことだ。それらが海の中でどんな生活を送っているのか、たまたまその個体が巨大だったのか、同じように巨大な個体が複数生息しているのか、さらにはもっと大きな個体が海の中にはいるのではないだろうか、という想像が我々を楽しませてくれる。
 海の怪物が登場する海洋綺譚で有名なのはW・H・ホジスンだが、その作品の中でも巨大なタコに船が襲われるというものがあった。これはそのまま、その後の特撮映画にも使われているような描写であった。
 四国新聞、2003年4月12日の記事では体長2.5メートル、体重2.5トンのマンボウが漁船から水揚げされたことが報じられている。この2.5トンという体重はクジラであれば5~6メートル、サメだったら7~10メートルクラスに匹敵するとのこと。こうしてみると、気がつかないだけでかなり巨大な生き物が海にはいると考えてもいいだろう。
 そして大事なことは、海が地球の70パーセント以上を占める広大さを持っていること、われわれが気軽に行ったり見たりすることのできない深度の深い部分がかなりあることだ。
 先に延べた巨大なイカなども深度の深い海域に生息していた、していると考えられる。イカなど軟体生物は大きくなるに従ってその特性から海の底に沈まざるをえないらしいのだ。そんなイカなどを餌としているマッコウクジラはそうとうな深さまで潜ることができるというし、同じように大きなイカなどを餌としているであろう巨大未確認動物の生息域も、自然深海と考えられる。とすれは、その生物の一生は人の目に触れることなく深海で始まり、終わっているのかもしれない。
 星野之宣は『海の牙』という作品で巨大なシャコを登場させている。潜水艦がそのシャコに襲われるという話しだ。このシャコのような生き物が実際にいたとしたら、この物語のように偶然生息している海域に潜水艦が侵入でもしない限り、その存在は知られないだろう。
 人類が大型船を建造し、大洋に乗り出すようになってから海の怪物の噂は繰り返されてきた。とはいえそれらの多くは先にも述べたように大海ヘビであったり大ダコであったり、巨大なサメであったりと、既存の生物の桁外れに巨大なものということが多い。現代の我々は「海の怪物」という言葉から、そういった巨大生物よりも恐竜の生き残りを想像しがちなのだが、これにはなにか理由があるのだろうか。
 ひとつには考古学や古生物学といった分野の学問が、大航海時代にはなかったということがいえるかもしれない。化石から、人類が誕生する以前に爬虫類の時代があったと知られるようになったのは、そんなに古い話ではないからだ。
 とすれば、海で目撃されたという大海ヘビや大ダコが、実は古代生物の末裔であったという可能性もでてくる。そもそもネッシーにしたことろで首長竜のほか大ウナギという説まであるのだから。
 もっとも中世では竜(ドラゴン)もどこかに実在すると考えられていた面もあるので、陸に棲む竜(ドラゴン)が海にはいないと思っていただけかもしれない。
 かつて爬虫類が地球を支配していた、と知られるようになったあと、海にはまだ首長竜や魚竜が生きている、と真面目に信じられる時代があったかというと、逆だろう。それらの生き物はすべて絶滅してしまい、残ってはいないと考えられるようになった。とはいえ、巨大ではないがシーラカンスなどの例が示しているように、まだ古代の姿をそのまま残した生き物が、海の中にはいてもおかしくはない。
 とくどき、深海調査船が撮影した映像などが公開されることがある。そこにはそれまで知られていなかった奇妙な生き物が映っていることがあるが、これこそが海の中にまだまだ我々の知らない生物の存在を示しているといえるだろう。
 またすでに知られている海洋生物でも、その生体が明らかになっていないものは多い。代表的なものがウナギであり、ダイオウイカだ。その名は一般にも広く知られているポピュラーな生き物でありながら、海の中でどんな生活をしているのかということになるとあまりわかっていないというのだから、我々が海の、いや地球上の生き物のどれだけを知っているのか、ということにも通じるのではないだろうか。
 
 70年代、日本の漁船が南太平洋で網にかかった、腐乱した巨大な生き物の死体を引き上げた。その写真はあたかも首長竜のそれに見えたが、ウバザメの死体だったのではないかという説も強い。これの正体がなんであったかというのは興味深いことだが、首長竜がまだいるのではないかという興味と期待はまだまだ我々の中に大きく存在しているといえるのではないだろうか。
 
 

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