涼風家シネマクラブ■サンシャイン・クリーニング
監督/クリスティン・ジェフズ
キャスト/エイミー・アダムス、エミリー・ブラント、アラン・アーキン、ジェイソン・スペヴァック、スティーヴ・ザーン、ほか。
2009年/アメリカ/92分
高校のころにはチアリーダーとして活躍したローズ。いまはシングルマザーとして子育てをしながら、不動産取引の資格を取るという目標に向け、ハウスクリーニングの仕事をしていた。高校時代の恋人マックとは、彼がほかの女性と結婚したいまも不倫関係のままズルズル続いている。そんなとき息子のオスカーが特殊学級に入れられそうになり、私立の学校に転校させようと決意することに。
とはいってもハウスクリーニングの収入では私立校はおぼつかない。そこで警官のマックから事件・事故現場の清掃の仕事を聞き、現場清掃を妹のノラといっしょにはじめることにする。
妹のノラは仕事が長く続かず…いわゆるニートな存在。母は姉妹が幼いころに亡くなっていて、父はなんともうさんくさい仕事を続けている。
特殊な仕事だけに収入はよかったが、ハウスクリーニングの延長で作業をしたため、同業者からは素人扱いされてしまうことも。清掃道具などの販売店の店主と親しくなり、特殊な現場での清掃について勉強をはじめるローズとノラ。
最初は収入だけが目的だったが、いつしか人とのつながり、社会とのつながりを感じるようになり、仕事に誇りを持っていく。かつて高校出は人気者だったチアリーダーの自分が、いまでは同級生たちとは格差がついた生活をしていることにどこか引け目も感じているローズ。新しい仕事に誇りと自信を持つことで、同級生たちが集まる場にも堂々と出て行くことができるのだが…。
映画自体は地味な印象を与えるかもしれないが、笑いあり涙あり感動ありと、映画やドラマで味わえるほとんどの要素がごっそりつめこまれている。シナリオもよく練られているし監督の演出も的確。そしてなによりも俳優陣の演技がすばらしい作品と言っていいだろう。何も考えずスクリーンを見つめるだけでいい。
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