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2009年6月 3日 (水)

涼風家シネマクラブ■闘茶 Tea Fight

監督・原案/ワン・イェミン
キャスト/香川照之、戸田恵梨香、ヴィック・チョウ、ニン・チャン、細田よしひこ、ほか。
2008年/日本・台湾/102分

 かつて、黒金茶(こっきんちゃ)と呼ばれる銘茶が中国にあったという。その黒金茶は雌と雄があり、それぞれ穏やかな気持ちになれる効能と、闘争的になる効能があった。別々の部族によって作られ伝えられてきたふたつの黒金茶だったが、八木という日本人が雌黒金茶を広めようと人々に茶を振る舞ったことで雄黒金茶の部族にもその存在が知られ、闘茶によってどちらの茶が優れているかを競うことになってしまった。ところが、はっきりした結果が出る前に、雄黒金茶の部族は雌黒金茶の部族を滅ぼし、雌黒金茶は幻となってしまったのだった。が、八木はひとり逃げ延び、雌黒金茶の芽を日本に持ち帰った…。

 そんな伝説からこの映画は始まる。京都の老舗茶屋を継いだ圭は最高のお茶を作ろうとしていたが、ある日事故で妻を失い、それを代々伝わる黒金茶の呪いと考え、茶の道から遠ざかってしまう。
 何をしても長続きしないダメな父親になってしまった圭に立ち直ってもらおうと、娘の美希子は父に隠れて茶の勉強を始めていた。
 そんなある日、自宅の庭にある木が雌黒金茶であることを知り、また茶の勉強のためと台湾に飛ぶ。
 ちょうど親子喧嘩をした直後で家出同然で飛び出した美希子を追って、圭も台湾へ。そこで謎の美人に出会うが、彼女もまた雌黒金茶を探しているらしい。
 そう、台湾では雄黒金茶の部族の子孫が茶市場を開き、危険とされる雄黒金茶を闇で売買していたのだ。
 偶然と思惑が重なるように、美希子は雄黒金茶の部族を継ぐ男と出会い、やがて圭と謎の美女も加わり、雄黒金茶、雌黒金茶、圭の作った茶が三つ巴で闘茶で競うことになるのだった。
 お茶に関する歴史や作法も少しずつ交え、ちょっとマニアックと思えるテーマをわかりやすくエンタテインメントにまとめあげている。香川照之のダメ親父ぶりも見どころのひとつ。クライマックスの闘茶シーンは息を飲む迫力です。

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