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2009年6月19日 (金)

涼風家シネマクラブ■大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス

監督/湯浅憲明、特殊撮影/藤井和文
キャスト/本郷功次郎、笠原玲子、北原義郎、上田吉二郎、夏木 章、丸井太郎、蛍雪太郎、ほか。
1967年/日本/87分

「子供の味方ガメラ」は本作からスタートする。
 前作がどちらか言えば大人の観客を意識したドラマ重視の内容だったのに対して、本作以降はガメラと敵怪獣との対戦がメインとなっていく。ガメラの造形も1、2作の凶暴さが取り除かれている。
 前作では火焔のガメラに対して冷凍光線のバルゴンだったが、本作で登場するギャオスは消火液を持っている。

 冒頭では海底火山の爆発、伊豆大島での火山噴火に続いて富士山までが噴火してしまうという、それだけでもパニック映画が作れるようなものすごい出来事がサラッと流されて描かれ、富士山の噴火エネルギーを求めてガメラが現れる。またこの火山帯の活動によってギャオスが永い眠りから覚めるという設定である。
 本作で注目したいのは、最初に述べたように「子供の味方」としてのガメラの位置づけをハッキリさせたことだと思う。すでに第1作でも子供との精神的な交流は匂わせていたが、本作において英一少年をギャオスから救い出すという行動で、具体的にそれを見せている。
 本作では主人公はまだ大人(本郷)であるが、次作以降は主人公も少年となって、よりガメラとの交流が描かれていく。
 ストーリーの進行も、当時建設中だった東名阪高速道路の建設にからんだ土地収用があったり、ギャオスに対するいくつかの討伐作戦だったりと、大人の観客も意識したもので、親子で鑑賞できるバランスを持っていたのではないかと思う。
 とはいえ見どころはやはりガメラとギャオスの怪獣対決。タイトルにもなっている空中決戦はもうひとつ迫力に欠けるが(というよりガメラがつねに回転ジェット状態なので、対決のメインはやはり地上)、空を飛べないゴジラに対してはこれでも十分だったかもしれない。
 

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