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2009年6月29日 (月)

涼風家シネマクラブ■ガメラ対深海怪獣ジグラ

監督/湯浅憲明、特殊撮影/藤井和文
キャスト/八並映子、笠原玲子、坪内ミキ子、ほか。
1971年/日本/88分

 事実上の「昭和ガメラシリーズ」最終作。
 今回も日本人と外人の子供が出演するが、これまでその親も外人の俳優が演じていたのに対し、本作では第1作以来何らかの役で出演してきた藤山浩一(『~バルゴン』の小野寺役が印象的)がトムという海洋生物学者の「外人」として出演している。
 鴨川シーワールドと提携してのロケで、舞台は主にシーワールド周辺と海中。演出がテレビドラマ的な感じを受けるが、これは音楽の印象もあるかもしれない。

 さすがに今回は過去作品の流用シーンは見られなかった。
 ガメラに宇宙船を破壊され、さらに地球の海の水圧の関係で巨大化してしまったジグラが、復讐のために人類を抹殺しようとするというのはなかなかの設定だと思うが、真に迫る演出でないのは観客の対象年齢がさらに下がっていたからかもしれない。
 というのは今回中心になって活躍する少年と少女が幼稚園児なのである。ガメラの観客として大映が想定していたのがその年代の子供たちだったということだと思う。さすがにそんな子供だけではストーリーの進行もおぼつかないと考えてか、子供たちの父親ふたりがいっしょに行動するシーンが多くなっている。
 当時社会問題化していた海洋汚染(公害)にも触れ、人類に変わってジグラが地球の海を管理する宣言するのもいい展開だと思うのだが、ストーリーの味付けに終わってしまった感は否めない。ジグラの水中形態と陸上形態をうまく活かせなかった点も含めて、ちょっと中途半端な印象が残る作品だったという気がしてしまう。
 

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