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2009年2月23日 (月)

涼風家シネマクラブ■昭和ゴジラシリーズ考

 第一作『ゴジラ』に始まり『メカゴジラの逆襲』までの、いわゆる昭和ゴジラシリーズについて考えてみたい。
『ゴジラ』の成功は『モスラ』『ラドン』などの巨大怪獣映画へと続いていったが、結果的には「ゴジラ」を登場させるシリーズ作品に集約されていく。
 シリーズ各作品は独立したものではあるが、既作品に登場した怪獣に関してはその存在が確認されているという前提になっているようで、直接的な第○話ということではないが、つながりがあるという世界観のようである(ちなみに直接内容的につながりがあるのは、第一作と第二作、第14作と第15作、『ゴジラ』と『ゴジラの逆襲』、『ゴジラ対メカゴジラ』と『メカゴジラの逆襲』)。

 シリーズ化されるのと平行して、テレビにも怪獣が登場する連続ドラマが進出したことで「怪獣ブーム」が興るとともに、怪獣映画の主な観客は小学生などの子供へと移っていくことになった。内容的にもストーリーよりも怪獣同士の戦いを見せることに重点がおかれていき、ともすればドラマに強引に割り込むような形で怪獣バトルが挿入されるような構成にもなっている。さらにいえば怪獣同士の戦いが、動物的なものではなく、プロレス的なものになっていったことも昭和ゴジラシリーズの特徴のひとつといっていいかもしれない。
 シリーズを振り返って俯瞰してみると、『南海の大決闘』以後、新しい試みを毎回取り入れ、観客を飽きさせないようにと工夫しているように感じられるが、制作当時それが成功していたかといえば、怪獣ブームが去ってゴジラ自体が飽きられてしまうような状況の中で正当に評価されていたとは思えない。もっとも『ゴジラの息子』などのあからさまなファミリー路線自体が観客の求めるものではなかったのではないかという気もする。
 テレビで怪獣モノがつぎつぎに作られていく中で、ゴジラに登場する怪獣のデザインも以前のようにはいかなくなっていたことがうかがわれる。というのはカマキラス、クモンガまでは何らかの影響で自然界の生物が巨大化したり、古代の巨大生物がよみがえったという、架空や空想ではあるが現実に近いものがあったのだが、ヘドラ以降はそういったコンセプトではなくなっていく。そのもっともいい例がメガロといえるだろう。昆虫をモチーフにしているが、明らかに人工的な部分があって、たとえば怪獣大進撃に登場する怪獣たちと見比べてみるとその差が歴然だろう。メガロとともに登場するジェットジャガーも、あきらかにテレビ作品を意識した存在で、巨大ヒーローを登場させたかったのではないかという気がしてならない。
 シリーズ化とともに、人類の驚異だったゴジラが人類に味方する存在になっていくわけだが、これもたとえばライバルであるガメラシリーズのように、子供の味方といった理由付けができないままなし崩しに行われていった路線変更のようで、それゆえにシリーズ後半にはゴジラ自体の存在感が薄くなってしまったのではないかと思える。
 これは造形にもいえることで、人類の味方になったことで、初期のゴジラにあった迫力や存在感が、シリーズ後半には悪くいえば間の抜けた、よくいえばかわいいものになってしまい、ガイガンやメカゴジラという超兵器やパワーで押してくる敵怪獣に対してひ弱な印象すら持ってしまう。
 しかし、昭和ゴジラシリーズが残したものは大きい。
 なんといっても「ゴジラ」という存在があり、また伊福部昭の音楽がある。ゴジラのテーマはもとより、怪獣大戦争のテーマなど、その後の「VSシリーズ」「ミレニアムシリーズ」にも受け継がれていく名曲が生まれている。

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猫目さん、元気でいるんだね。よかった。

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