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2008年9月 2日 (火)

本棚の旅■博物学の欲望~リンネと時代精神

■博物学の欲望~リンネと時代精神/松永俊男

・講談社現代新書/1992年8月20日第一刷発行

 確か初版刊行時に買っていたと思うのだけれど定かではない。いずれにしろずっと放りっぱなしにしていた一冊ではある。
 1992年ごろというと「博物学ブーム」という言葉も流行っていたはずで、この本もそういった流れの中での刊行だったようだ。もっとも世間的には荒俣 宏氏の著作などがウケていて、どこか珍しいもの見たさ的な興味が先行したような印象ではあった。本書はそんな中にあって、サブタイトルにもあるように、リンネが活躍した18世紀を中心に、現代の博物学の基礎が形作られる過程を辿っている。主たる内容としては植物学者として知られるリンネの生涯を辿りながら、リンネが植物学だけではなく、博物学としてこの世の事象全般を分類しようとしていたということにも言及している。
 18世紀当時一世を風靡したリンネの植物分類法が、やがて廃れていく中にあって、彼の発案した命名法(学術名で使われる二名法)は現在まで受け継がれているのだそうだ。
 博物学というとどこか漠然としたイメージになりやすいが、本書ではそれが本来何を目指したものなのかといったことにも触れている。博物学を知る上では読みやすい一冊だろう。

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投稿: みんな の プロフィール | 2008年9月13日 (土) 09時27分

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