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2006年10月20日 (金)

涼風家シネマクラブ■ハリヨの夏

Hariyo_main_1ハリヨの夏
監督・脚本/中村真夕
キャスト/於保佐代子、高良健吾、風吹ジュン、柄本 明、谷川俊太郎、ほか。
2006/日本/99分

 瑞穂は17歳の女高生。母親はライブハウスでブルースを歌い、予備校の講師をしている父親は別居中という家庭環境からか、周りの少女と比べて醒めているように見える。そんな瑞穂に惹かれている水泳部の翔。ふたりで下校するなど接点もあり、瑞穂にも気持ちはあるが、親友の片思いの相手でもあり、複雑。

 一方、ライブハウスの常連で、母のファンでもあるチャーリーというアメリカ人とも、母や妹を含めて交流が始まる。やがて両親は離婚。父には新しい家族ができる。毎年夏になると、家族旅行をしていたが、今年は父は参加せず、ライブハウスの仲間たちとの旅行になった。父のいない旅行に反発し「行かない」と言う瑞穂だったが、旅行当日に母が倒れたことから、妹の付き添いで参加することに。そこにはチャーリーもいて、彼の隠された過去に少し触れるような会話が交わされる。
 翔とのあいだでもギクシャクしていた瑞穂は、その夜チャーリーに初めての自分をゆだねていた。
 そして瑞穂は妊娠し、子供を産む決心をする。瑞穂の強い決心を母も受け入れて瑞穂は出産するのだった。
 ハリヨとは、オスが卵を守る川魚。瑞穂は父からそれを貰い、世話を続ける。映画の中では随所でハリヨの成長記録が語られ、瑞穂の成長とオーバーラップするように演出されている。
 瑞穂は愛に飢えている。家族の愛、恋人の愛、そして…。それは瑞穂自身が自分を表現することに不器用だったせいもあるかもしれない。
 ところで、この映画は90年の京都を舞台にしている。監督が京都出身とのことだが、90年に設定した意味がもうひとつわからない。
 監督の中村真夕はこれが初監督作品。脚本から自ら手がけ、時間をかけての制作で、約1時間40分の中に濃密な内容が詰め込まれているが、テンポもよく飽きることは無い。ひとりの少女の成長をじっくりと見据えた心に残る映画だ。瑞穂を演じた於保佐代子、母役の風吹ジュンそして父役の柄本 明もよかった。

「微熱」06年12月号掲載

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