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2006年1月23日 (月)

涼風家シネマクラブ■ある子供

main ■ある子供
監督・脚本/ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
キャスト/ジェレミー・レニエ、デボラ・フランソワ、ジェレミー・スガルド、オリヴィエ・グルメ
2005年/ベルギー=フランス/95分

 20歳のブリュノ。彼は毎日、仲間と盗みをして暮らしている。恋人のソニアとのあいだに子供が生まれたが、父親になった実感のないブリュノは、盗品を売りさばくように、自分の子供を売ってしまうのだった。

ある子供
監督・脚本/ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
キャスト/ジェレミー・レニエ、デボラ・フランソワ、ジェレミー・スガルド、オリヴィエ・グルメ
2005年/ベルギー=フランス/95分

 20歳のブリュノ。彼は毎日、仲間と盗みをして暮らしている。恋人のソニアとのあいだに子供が生まれたが、父親になった実感のないブリュノは、盗品を売りさばくように、自分の子供を売ってしまうのだった。
 18歳のソニアは、ブリュノから子供を売ってしまったことを聞かされ、ショックで倒れてしまう。警察にブリュノを告発し、子供を取り戻そうとまでする。
 ブリュノは、自分のしてしまったことでソニアを傷つけたことを知り、ことの重大さに気づき、子供を取り戻すのだが生活はあいかわらずで、年下の仲間を使って盗みを繰り返す。
 そんなブリュノに見切りをつけ、子供とふたりで生きていこうとするソニア。
 ブリュノは、へまをして警察に捕まった仲間に面会するため、出頭し、自分の罪を認め、服役することになる。そして服役中の彼に、ソニアが面会に来た…。

 ベルギーの若者の現実を通して、青年期の閉塞感を描き出した本作であるが、正直言って、共感はできないし、感動もできない。
 ブリュノは自分のしてきたことを反省し、生まれ変わろうとしているのかもしれないが、もしかしたら映画で描くべきことは、その生まれ変わろうと努力する姿なのではないのだろうか。
 もちろん、社会からはみ出した主人公をヒーローのようには描いているわけではなく、たんたんとその生活を追っているのではあるが、「映画」としての魅力を感じるか、といえば、個人的な感想ではあるが、評価できない。もっとも、その「映画」的でないところを評価するという声もあるわけだが…。
 若者を描いた映画は、それこそ掃いて捨てるほどあるだろう。ドラマティックな演出が鼻につく作品がいいとは言わないが、語るべき物語がないというのもいかがなものか。
 本作は「カンヌ映画祭」で「パルムドール大賞」を受賞している。興味のあるかたは、鑑賞してみてください。

初出:「微熱」06年3月号/セブン新社

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コメント

主人公の年齢であるハタチといえば、折りしも日本では1月に成人式ですよね。成人式の式典が各地で崩壊しているニュースをよく耳にしますが、大人と呼ばれる年齢でもオトナになりきれない時代背景を捉えた作品なのでしょうか?ライブドア事件のホリエモンといい、「倫理感・道徳心」をどのようにして育むのか、答えを提示しないまでも、問題の提起ということでしょうか?特に「人身売買」となれば、倫理の最たるもの。この作品に興味を持ちました。
見た結果、ガッカリかもしれませんが(笑)

作品が評価されているように、監督も評価されているので、見方によっては大変いい映画なんだと思います。
個人的にヤクザや不良を主人公に据えた映画がキライということなのかもしれません。

しかし、こういう内容で勝負するのであれば、ドキュメンタリーにした方がいいと、わたしは思ったりします(笑)。

トラックバックをいただいたブログを拝見してみると、大絶賛の嵐。
いやあ、感覚って違うもんですなあ。

そうですよね。違うものですね。
賛否別れるからこそ、何事も成り立つのかもしれませんね。
どちらかというと、見終わってから
「で、アナタはどう思いましたか?」的な造り手の投げかけで終わる映画が、最近多いような気がします。

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