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2005年10月 5日 (水)

涼風家シネマクラブ■僕は天使ぢゃないよ

僕は天使ぢゃないよ
脚本・監督・音楽/あがた森魚
キャスト/あがた森魚、大瀧詠一、横尾忠則、桃井かおり、緑 魔子、ほか
DVD発売/ジェイ・ヴィ・ディー

 あがた森魚というミュージシャンのことはご存じだろうか。「赤色エレジー」という曲でデビューし、それが大ヒットしたフォーク系のシンガーソングライターだ。「赤色エレジー」は、林 静一という作家が「ガロ」という雑誌に連載したマンガのイメージソングともいうべきもので、音楽のつぎにあがたが試みたのは「赤色エレジー」の映画化だった。それがこの『僕は天使ぢゃないよ』なのである。

僕は天使ぢゃないよ
脚本・監督・音楽/あがた森魚
キャスト/あがた森魚、大瀧詠一、横尾忠則、桃井かおり、緑 魔子、ほか
DVD発売/ジェイ・ヴィ・ディー

 あがた森魚というミュージシャンのことはご存じだろうか。「赤色エレジー」という曲でデビューし、それが大ヒットしたフォーク系のシンガーソングライターだ。「赤色エレジー」は、林 静一という作家が「ガロ」という雑誌に連載したマンガのイメージソングともいうべきもので、音楽のつぎにあがたが試みたのは「赤色エレジー」の映画化だった。それがこの『僕は天使ぢゃないよ』なのである。
 制作は70年代初頭で、クレジットには74年の作品となっている。また劇場公開が91年で、およそ15年にわたって自主上映がつづけられていた作品なのだ。
 90年前後にはレコードがCDになり、古い音源が次々に復刻されていた時期とも重なり、あがた森魚のアルバムもCDとして復刻されていた。じつは彼の音楽自体もこのころ聞くようになった。当時は「雷蔵」というバンドで活動していて、これもなかなかいい感じであった。
 林 静一の『赤色エレジー』はアニメーターのカップルの同棲生活を描いた青春ドラマで、そのラストシーンが非常に印象に残る。あがた森魚による『僕は天使ぢゃないよ』も『赤色エレジー』を原作としてはいるのけれど、あがた森魚なりのアレンジというか、原作を下敷きにした別の物語になっていて、いうなればもうひとつの「赤色エレジー」なのである。そして時代を超えて心に響く、懐かしさと新しさを持っている作品だ。
 出演者はあがた森魚が個人的に交流のあったミュージシャンを中心に、大瀧詠一や鈴木慶一、山本コータローに下田逸郎、またヒロイン役は新人女優だが、脇を固めるのは緑 魔子や若き日の桃井かおりなど。そしてグラフィックデザイナーとして高名な横尾忠則が重要な役で出演しているのも貴重だが、岡本喜八監督や「ガロ」の長井勝一社長がゲスト出演していたり、泉谷しげるや三上 寛といった人々が顔を見せているのにも驚かされる。出演者を見ているだけでも楽しめちゃうというものだ。
 話はズレるが、主人公たちがアニメ会社で労働組合の活動に参加していたりするのは林 静一がかつて所属していた東映動画をモデルにしているようだ。日本のアニメ史などともリンクしていくと、なんとも立体的に当時の状況が見えてきたりする。これもまた楽しみ方のひとつかもしれない。
 音楽面ではあがた森魚のほか、大瀧詠一や友部正人、西岡恭蔵が楽曲を提供しており、ティンパン・アレーが演奏を担当している。今では考えられない贅沢な環境で作られた自主制作映画である。

「微熱」04年9月号掲載

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