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2005年8月 5日 (金)

涼風家シネマクラブ■サンゲリア

涼風家シネマクラブ

サンゲリア

25th  ジョージ・A・ロメロ監督の代表的な作品『ゾンビ(78年)』の成功によってさまざまなゾンビ映画が制作され、ホラー映画にゾンビもののジャンルが確立されていったが、ルチオ・フルチ監督の代表作『サンゲリア(原題ゾンビ2)』はそれらの中でも群を抜く。

サンゲリア
監督/ルチオ・フルチ
キャスト/イアン・マッカロック、ティサ・ファロー、リチャード・ジョンソンオルガ・カルラトス、ほか
1980年/イタリア/91分
DVD発売/ジェイ・ブイ・ディー

 ジョージ・A・ロメロ監督の代表的な作品『ゾンビ(78年)』の成功によってさまざまなゾンビ映画が制作され、ホラー映画にゾンビもののジャンルが確立されていったが、ルチオ・フルチ監督の代表作『サンゲリア(原題ゾンビ2)』はそれらの中でも群を抜く。
 ストーリーは、ニューヨークに無人のヨットが流れ着き、船内を調べる警官の前にゾンビが出現。ヨットの持ち主である医師の娘アンは、父の行方を求めて新聞記者のピーターとともにカリブ海の小島マツールへと向かう。その島では奇病が発生しており、死んだ人間が蘇り人を襲っていた。島のただひとりの医師メナードはその原因を科学的に明らかにしようと研究を続けていたが、何もわからないままピーターたちともどもゾンビに襲われてしまう。なんとか島を抜け出したアンとピーターだったが、ヨットのラジオから流れてきたニュースには…。
 というまっとうな展開。フルチ作品はただ残酷シーンが強調されているような評価がされているがこの『サンゲリア』に関していえば映画として成立しているといえるだろう。もちろんゾンビに襲われる人間が内蔵むき出しにされて喰われてしまったりするようなシーンもあり、まだスプラッターなんていう言葉もなかった時代にショッキングな映像ではあったかもしれないが、今日の目で見れば刺激度はそれほどでもない。まあこの映画を有名にしている目に木片が刺さるシーンに関しては、上映されて25年も経った今でも新鮮であるのは事実だが。
 ロメロ監督が提示した「ゾンビ」というホラーの新しいキャラクターをフルチ流に解釈し、ゾンビ伝説の源流であるブードゥー教をからませている点では、こちらの作品のほうが正統的なホラー映画であると言ってもいいのではないか(ロメロのゾンビはその解釈においてはやはりSFだろう)。ゾンビ映画というとどうしてもスプラッター的な傾向が強く、怖がらせるということよりも気分を悪くさせるのが目的のような印象があるが、『サンゲリア』では人間を襲うという身体的な恐怖を強調するためにスプラッター的なシーンを用意しているのであってホラー映画のセオリーには合うのだ。
 イタリア的と言っていいのかもしれないが、美女がふんだんにヌードを披露し血まみれになるという点でも、ある種ホラーの王道という気がしないでもない。またカリブの美しい海の中にゾンビがいて、サメと対決してしまうシーンもほかでは見られない面白さがあった。

初出/「微熱」05年9月号・セブン新社

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