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ANOTHER STYLE について

  • : ANOTHER STYLE
    「ANOTHER STYLE」はフリーライターのグループ「涼風家(すずかぜや)」のメンバーによるWEBマガジンです。2010年4月21日より毎週水曜の更新で「ニューハーフという生き方」を連載開始。取材させていただけるニューハーフの方も募集しております。

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ANOTHER STYLE について

 かつて「TOWER」というミニコミ誌がありました。活字作品を中心にしたオールジャンルの創作同人誌で、80年代前半から約10年に渡って隔月刊行されていました。
 その「TOWER」が諸事情によって廃刊したあと、中心メンバーだった結城 涼は新たなミニコミ誌「ANOTHER STYLE」の企画に着手しました。
 しかし、結城とともに本企画を進めていた北山公治が急逝したため、創刊直前に企画はストップしたまま6年が過ぎました。
 今回の「ココログ」版「ANOTHER STYLE」はかつての企画とは違いますが、頓挫した企画のための準備のひとつとして結城 涼をはじめとするライターの作品を掲載していくつもりです。
 当面はさまざまなメディアに発表したものの再録が中心になるかと思いますが、ご支援のほど、ヨロシクお願いいたします。

2018年11月12日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■ブラム・ストーカー コレクション

■ブラム・ストーカー コレクション
 ドラキュラといえば吸血鬼の代名詞のように広く知られているわけだが、その元となったのがブラム・ストーカーの小説であり、その舞台化、映画化で広く知られていった。
 翻訳されたものはけっこう出版されているが、手元には東京創元社から出たものが三種類だけある。
 大ロマン全集から出たものは『魔人ドラキュラ』のタイトルで、これは映画に合わせたものだろう。
 その後創元推理文庫から出されたわけだが、このときは「吸血鬼」となり、なんとSFに分類されていた。
 またそれまで完訳されていなかったものが帆船マークに移動して完訳版となった。
 翻訳は三種とも平井呈一氏。
 ブラム・ストーカーの作品はこの「ドラキュラ」だけではないが、怪奇アンソロジーに短篇が収録されていたりする感じで著書としては「ドラキュラ」以外には国書刊行会の「ドラキュラ叢書」から出ていた『ドラキュラの客』くらいだろうか。

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魔人ドラキュラ
東京創元社・世界大ロマン全集 3
昭和31年10月10日初版発行

吸血鬼ドラキュラ
東京創元社・創元推理文庫SF 322
1963年12月20日初版発行

吸血鬼ドラキュラ(完訳)
東京創元社・創元推理文庫帆船マーク 502A
1976年4月16日完訳初版発行

2018年11月 5日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■ヴァン・ヴォクト コレクション

■ヴァン・ヴォクト コレクション

 ヴォクトの作品を最初に読んだのは『スラン』だったと思う。これはハヤカワ文庫版を人に借りて読んだ。そのあと『宇宙船ビーグル号』を読んだと思うのだが、これも借りて読んだのか「世界SF全集」を買ってから読んだのか、ちょっと記憶がない。

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非Aの世界
東京創元社・創元推理文庫SF 609-4
1966年12月16日初版発行

未来世界の子供たち
東京創元社・創元推理文庫SF 609-12
1977年7月22日初版発行

地球最後の砦
早川書房・ハヤカワ文庫SF 28
昭和46年6月30日初版発行

世界SF全集 17 ヴォクト/スラン、宇宙船ビーグル号
1968年12月31日初版発行

2018年10月29日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■ユイスマンス コレクション

■ユイスマンス コレクション

 J-K・ユイスマンスの著書で最初に手にしたのは創元推理文庫帆船マークの『彼方』だった。1981年ごろだったろうか。
 そのあと地元の古書店に桃源社の「世界異端の文学」シリーズから出ていた『大伽藍』『さかしま』『彼方』がずいぶん前から棚に並んでいるのに気づいて、しばらく悩んでから手に入れた(そのとき同じシリーズのクロソウスキー『肉の影』もあったはずなのだが、これは買わなくて、いまごろになって後悔していたりする)。
 で、どこの古書目録だったか忘れてしまったが薔薇十字社の『腐乱の華』が載っていたのを見つけて手に入れた(同時にゴーチェの『或る夜のクレオパトラ』も)。ここまで80年代前半のことだったと思う。
 桃源社の「世界異端の文学」から出ていた3タイトルのうち『彼方』だけが創元推理文庫帆船マークで刊行されているわけだが、桃源社では「ユイスマンス」ではなく「ユイスマン」と表記されていて、訳者の田辺貞之助氏の了解を得て、通例に習ってユイスマンとしたという旨の一文がある。もしかしたら田辺氏がユイスマンスと表記したものを出したかったのかも? などと妄想したりもする(実際、桃源社版でも訳者による解説では「ユイスマンス」で押し通している)。
 もちろん『彼方』がジル・ド・レイを扱った、怪奇・幻想テーマの「帆船マーク」にふさわしい内容だったということもできるだろうが、『大伽藍』にしても『さかしま』にしても「帆船マーク」として刊行できる作品には変わりないという気がする。
 そのあと90年代になってからだったと思うが『大伽藍』『さかしま』も新訳の箱入り本が刊行されていた。この時はもうすでに持っているものでもあり、それほどユイスマンスにこだわらなくなっていたので買わなかった。

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大伽藍
桃源社・世界異端の文学
昭和41年3月10日初版発行

さかしま(渋澤龍彦訳)
桃源社・世界異端の文学
昭和41年8月20日初版発行

彼方
桃源社・世界異端の文学
昭和41年10月30日初版発行

彼方
東京創元社・創元推理文庫帆船マーク
1975年3月28日初版発行

腐乱の華 スヒーダムの聖女リドヴィナ
薔薇十字社
1972年11月20日初版発行

2018年10月22日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■串田孫一 コレクション

■串田孫一 コレクション

 80年代後半、バイト先の近くの古書店に講談社文庫の『随想集 光と翳の領域』があって、状態がちょっと痛んでいたのだけれど、しばらく悩んだ末に購入した。当時は講談社文庫の旧装丁を集めていて、この『光と翳の領域』はそのとき初めて見たものでレアな印象があった。これが串田の著書を最初に手にしたものだ。
 串田孫一という名前だけはそれ以前から耳にしていて、エッセイストのような印象があった。これは「随想集」となっているが幻想的な短編小説も含まれていて、ちょっと不思議な感覚になる一冊ではある。
 なにより文章が僕の好みだったので、講談社文庫の『物語 愛と幻想』を見つけたときにはすぐに買った。また『光と翳の領域』も状態が持っているものよりいいものがあったのでダブっているのを承知でもう一冊買った。
 その後数年してから平凡社ライブラリーから出た『博物誌(上・下)』『エッセイ選 Eの糸切れたり』を新刊で買った。
『博物誌』は気ままに開いて拾い読みする愛読書になっている。

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随想集 光と翳の領域
講談社・講談社文庫 C25
昭和48年4月25日初版発行

物語 愛と幻想
講談社・講談社文庫 A593
昭和55年1月15日初版発行

博物誌・上
平凡社・平凡社ライブラリー
2001年7月10日初版発行

博物誌・下
平凡社・平凡社ライブラリー
2001年8月10日初版発行

エッセイ選 Eの糸切れたり
平凡社・平凡社ライブラリー
2003年1月10日初版発行

2018年10月15日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■山尾悠子 コレクション

■山尾悠子 コレクション

 山尾悠子はハヤカワ文庫JAから出ていた『夢の棲む街』を最初に手に入れた。女流作家の面白い作品を探していたことに加えてSFジャンルということでも興味を持った。
 そのすぐあと徳間書店から刊行された『仮面物語』も手に入れたのだが、これは読み始める前に友人が欲しがり譲ってしまった。たしかになかなか見つからない本のひとつだったと思う。その後数年して古書市かなにかで見つけて改めて購入した。
 当初はSFジャンルの作家だったが、すぐにジャンルから離れて幻想文学や純文学の作家という印象に変わっていた山尾だったが、けっきょく著書はこの二冊だけしか持っていない。国書刊行会から出た全一巻の作品集成も気にはなったのだが、定価がちょっと高すぎて購入には至らなかった。当時のパンフレットがあったので掲載しておく。

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夢の棲む街
早川書房・ハヤカワ文庫JA 107
昭和53年6月30日初版発行

仮面物語 或は鏡の王国の記
徳間書店
1980年2月29日初版発行

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2018年10月 8日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■ロード・ダンセイニ コレクション

■ロード・ダンセイニ コレクション

 ダンセイニの名前は幻想文学、SF小説のジャンルで見知っていたが、実際に著書を手に入れたのはけっこうあとになってからだ。
 河出文庫から全集的な4巻本が刊行された時点でも横目で見て素通りしてしまったようなところがあって、刊行後しばらくたってから「やはり気になるものは買っておこう」という気持ちで手にしたのだが、1、2巻は新刊書店では初版がなかったり、あっても帯がなかったりで、3、4巻だけを買い、1、2巻は持っていない。
 ハヤカワ文庫のほうは古書店で見つけたものだ。『魔法使いの弟子』はタイトルも惹かれるが、なんといってもカバーイラストを萩尾望都が担当していたのがいい。

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ペガーナの神々
早川書房・ハヤカワ文庫FT 5
昭和54年3月15日初版発行

魔法使いの弟子
早川書房・ハヤカワ文庫FT 30
昭和56年4月30日初版発行

時と神々の物語
河出書房新社・河出文庫
2005年9月20日初版発行

最後の夢の物語
河出書房新社・河出文庫
2006年3月20日初版発行

2018年10月 1日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■トーベ・ヤンソン コレクション

■トーベ・ヤンソン コレクション

 トーベ・ヤンソンは「ムーミンシリーズ」の作者として知られているし、多くの読者は「ムーミンシリーズ」以外はあまり読んでいないのではないかと思う。
 多くの人がそうであるように僕も『ムーミン』をアニメで知った。原作であるヤンソンの本が出ていることもその後知ったわけだが、子供のころからの読書好きというわけではなかったので、原作本を手にしたのはずいぶんあとになってから、そう講談社文庫の旧装丁を集めようと思ってからだ。90年代の前半だったろうか。
 もっとも初版以外は所有しないというコレクター意識もあったので、原作本の存在に気づいたときすでに増刷が繰り返されていたものを手に入れようと思わなかったというのもある。
 けっきょく講談社文庫を古書店で探し始めてからも全巻を初版で揃えることができないままとなっている。
『彫刻家の娘』も講談社文庫から出ていた。「ムーミンシリーズ」と違ってこちらはあまり注目されなかったのか古書店で目にするのは初版ばかり。
 ちくま文庫から出たのはヤンソンの再評価というか、「ムーミンシリーズ」以外の作品にも注目され始めたころだった。

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ムーミン谷の夏まつり
講談社・講談社文庫 AA93
昭和54年8月15日初版発行

ムーミン谷の冬
講談社・講談社文庫 AA96
昭和54年11月15日初版発行

ムーミンパパ海へいく
講談社・講談社文庫 AA111
昭和55年7月15日初版発行

ムーミン谷の十一月
講談社・講談社文庫 AA116
昭和55年10月15日初版発行

彫刻家の娘
講談社・講談社文庫 D24
昭和48年7月15日初版発行

トーベ・ヤンソン短篇集
筑摩書房・ちくま文庫
2005年7月10日初版発行

誠実な詐欺師
筑摩書房・ちくま文庫
2006年7月10日初版発行

2018年9月24日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■フィリップ・ホセ・ファーマー コレクション

■フィリップ・ホセ・ファーマー コレクション

 P・J・ファーマーは「階層宇宙シリーズ」で初めて読んだ。キッカケは友人のススメだったように思うが、大変面白く読めてシリーズ4冊を立て続けに読破した記憶がある。いまのジャンルでいうと異世界ファンタジーの部類になるのかもしれないが、そういった作品に触れたのもたぶん「階層宇宙シリーズ」が最初だった。
 カバーと挿絵を担当していたのは深井 国。アニメ『哀しみのベラドンナ』で知っていて、その絵柄も好きだったので好感があった。
 とはいえファーマーのほかの作品に手を伸ばしたか、というとそうでもない。「階層宇宙シリーズ」という作品が好きだったということだろう。

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階層宇宙の創造者 階層宇宙シリーズ1
早川書房・ハヤカワSF文庫 SF133
昭和48年12月15日初版発行

異世界の門 階層宇宙シリーズ2
早川書房・ハヤカワSF文庫 SF151
昭和49年10月31日初版発行

階層宇宙の危機 階層宇宙シリーズ3
早川書房・ハヤカワSF文庫 SF159
昭和50年3月31日初版発行

地球の壁の裏に 階層宇宙シリーズ4
早川書房・ハヤカワSF文庫 SF163
昭和50年5月31日初版発行

2018年9月17日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■光瀬 龍 コレクション

■光瀬 龍 コレクション
 最初に読んだ光瀬 龍作品は『百億の昼と千億の夜』だったか、『暁はただ銀色』だったか…。たぶん『百億~』だったろう。
 これは先に萩尾望都による漫画版を読んでいて、その原作ということで読み始めた。
 正直漫画版も分かりにくいといってしまうと誤解を生むが、1度読んですんなりわかるタイプの作品ではなかった(それでも原作のエッセンスをよく消化していてすばらしい)。で原作を読んでみたわけだが、さらに奥深い世界に引き込まれると共に、なるほどこういうことだったのかと理解ができた。
『百億~』が面白かったので『カナン5100年』に手を出してみたのだが、これは失敗だった。いま読み返せばそんなこともないのだが、当時は『百億~』のイメージもまだ強い状態で読み始めてしまっていたし、光瀬 龍という作家の面白さがわかっていなかった。けっきょくこれが原因で光瀬作品を敬遠する傾向がしばらく続いてしまった。
『暁はただ銀色』のほうはNHKの「少年ドラマシリーズ」の原作ということだったと思う。当時はビデオもないし大まかにしかストーリーを憶えていなかったので、素直に読んだ気がする。
『喪われた都市の記録』を手に入れたのは古書市でだった。堀 晃の『太陽風交点』などと一緒に買ったように記憶している。『百億~』を読んでから5年ほどが経っていただろう。550ページを越える大書でもあり、光瀬の代表作のひとつでもあったので意気込んで読み始めたが、ただでさえ読むのが遅いこともあって1カ月くらいかかったかと思う。

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百億の昼と千億の夜
早川書房・ハヤカワ文庫JA JA6
昭和48年4月15日初版発行

カナン5100年
早川書房・ハヤカワ文庫JA JA28
昭和49年4月15日初版発行

暁はただ銀色
朝日ソノラマ・ソノラマ文庫 2
昭和50年11月10日初版発行

SOSタイム・パトロール
朝日ソノラマ・ソノラマ文庫 12
昭和50年12月10日初版発行

喪われた都市の記録
早川書房・日本SFノヴェルズ
昭和47年7月31日初版発行

2018年9月10日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■荒巻義雄 コレクション

■荒巻義雄 コレクション

 荒巻義雄の作品を最初に読んだのはなんだったろうか…。時期から考えると『神鳴る永遠の回帰』あたりになるのだけれど、いきなりアレを読んでしまったと思うと、そのあと集めたのが腑に落ちない。
『神鳴る永遠の回帰』は従姉妹のSF好きな旦那さんが持っていたものを従姉妹に借りて読んだ。面白くなかったわけではないが、とにかく読むのに苦労した記憶がある。で続編の『神撃つ朱い荒野に』までは読んだのだけれどそこまででそのあとは読む気にならなかった。
 荒巻の作品が好きになったキッカケは『ある晴れた日のウィーンは森の中にたたずむ』だったと思うのだが、もしかしたら『白き日旅立てば不死』を先に読んだのかもしれない。このあたり自分でも本当に記憶が曖昧だ。

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白き日旅立てば不死
早川書房・日本SFノヴェルズ
昭和47年12月31日初版発行

神聖代
徳間書店
昭和53年5月10日初版発行

柔らかい時計
徳間書店
昭和53年11月10日初版発行

神鳴る永遠の回帰/ビッグ・ウォーズPart1
徳間書店
昭和53年9月10日初版発行

21世紀探偵局 アバンダンデロの快機械
角川書店
昭和56年3月31日初版発行

時の葦舟
講談社・講談社文庫 AX121
昭和54年2月15日初版発行

ある晴れた日のウィーンは森の中にたたずむ
講談社・講談社文庫 AX178
昭和55年8月15日初版発行

五万年後の夏休み 時間監視員シリーズ1
角川書店・角川文庫 4497
昭和55年1月15日初版発行

緑の宇宙群島 時間監視員シリーズ2
角川書店・角川文庫 4503
昭和55年2月15日初版発行

白き日旅立てば不死
角川書店・角川文庫 4632
昭和55年7月20日初版発行

ヴァルプスギルの夜
角川書店・角川文庫 4929
昭和56年7月15日初版発行

未来拳銃“南部改”
角川書店・角川文庫 6070
昭和60年10月10日初版発行

2018年9月 3日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■矢作俊彦 コレクション

■矢作俊彦 コレクション

 当初は矢作俊彦コレクション、ではなく「マンハッタン・オプ」コレクションとするつもりだった。矢作の作品を『マンハッタン・オプ』しか持っていないと思ったのだが、カドカワノベルズの共作モノを2作持っているのを思い出した。
『マンハッタン・オプ』は、CBSソニー版の一冊目が刊行されたとき、リアルタイムでFM東京の放送も聴いていたし、なにより挿絵の谷口ジローも好きだったので迷わずに買った。
 その後アダルト雑誌で小説を書くことになり、探偵を主人公にハードボイルド調のエロ小説にしたのだが、江戸川乱歩さえまともに読んだことのない推理小説音痴だったのでこの『マンハッタン・オプ』を参考にさせていただいた。
 けっきょく自作小説の主人公、跡見恭介というのが気に入ってその後も短い小説を書き続け、角川文庫、光文社文庫版はもっぱら参考資料として買ったものだ。なのでソニー版以外は古書店の均一棚でみつけたものだったりする。ちなみに角川版はソニー版の文庫化。光文社版はこれがオリジナルとなる。
 矢作については漫画原作者として『マンハッタン・オプ』が刊行される以前に知っていて、大友克洋との『気分はもう戦争』などを読んでいたのだが、なんといっても平野 仁と組んだ『ハードオン』が好きだった。この『ハードオン』のなかのエピソードを『マンハッタン・オプ』でも流用しているものがあるのだけれど、『ハードオン』のイメージがあったので少し違和感もあった。
 カドカワノベルズは第一作の『暗闇にノーサイド』がバカ売れして初版が手に入らず、もういいやという気分になり、2作目、3作目を古書店で手に入れたが結局1作目は買わず終いとなっている。
『ブロードウェイの戦車』のカバーイラストを見てほしい。谷口ジローによるイラストだが明らかに宍戸 錠をモデルにしていることがわかるだろう(主人公も「ジョウ」だし)。平野 仁と組んだ『ハードオン』にも宍戸をモデルにしたと思われるキャラクターが登場していて、矢作の好みだったのかもしれない。

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マンハッタン・オプ
CBSソニー出版
1981年11月15日初版発行

マンハッタン・オプII
CBSソニー出版
1982年1月20日初版発行

マンハッタン・オプI
角川書店・角川文庫 6048
昭和60年5月25日初版発行

マンハッタン・オプII
角川書店・角川文庫 6049
昭和60年7月10日初版発行

マンハッタン・オプ1 凝った死顔
光文社・光文社文庫
昭和60年1月20日初版発行

マンハッタン・オプ2 笑う銃口
光文社・光文社文庫
昭和60年2月20日初版発行

マンハッタン・オプ3 はやらない殺意
光文社・光文社文庫
昭和60年3月20日初版発行

ブロードウェイの戦車I(司城志朗と共作)
角川書店・カドカワノベルズ 59-3
昭和59年8月25日初版発行

ブロードウェイの戦車II(司城志朗と共作)
角川書店・カドカワノベルズ 59-4
昭和59年8月25日初版発行

海から来たサムライI(司城志朗と共作)
角川書店・カドカワノベルズ 59-5
昭和59年11月10日初版発行

海から来たサムライII(司城志朗と共作)
角川書店・カドカワノベルズ 59-6
昭和59年11月10日初版発行


2018年8月27日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■高橋たか子 コレクション

■高橋たか子 コレクション

 高橋たか子を最初に読んだのは『骨の城』だったと思う。純文学というよりは幻想文学のような印象で「これだ」という感じだった。それで著書を集めだし、『共生空間』や『人形愛』を読んでますます気に入ったのだが、どうも長編に関してはあまり好きになれなかった。
 好きな作家に当たると単行本、新書判、文庫本と同じタイトルでも違う版が出ていると買ってしまうのだが、高橋たか子に関しては文庫版は『ロンリー・ウーマン』しか持っていない。というのも文庫版での刊行がほかの作家に比べて極端に少なかったのだ。
『日記から』は自分で集めた切り抜きではなく古書店で手に入れた『荒野』に挟まっていたものだ。こういうことがあるから古書は楽しい。

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彼方の水音
講談社
昭和46年8月24日初版発行

骨の城
人文書院
1972年5月30日初版発行

双面
河出書房新社
昭和47年9月15日初版発行

空の果てまで
新潮社・新潮書き下ろし作品
昭和48年2月20日初版発行

共生空間
新潮社
昭和48年11月10日初版発行

誘惑者
講談社
1976年6月30日初版発行

ロンリー・ウーマン
集英社
1977年6月25日初版発行

天の湖
新潮社
昭和52年12月15日初版発行

人形愛
講談社
1978年9月20日初版発行

荒野
河出書房新社
昭和55年3月25日初版発行

ロンリー・ウーマン
集英社・集英社文庫
昭和57年11月25日初版発行

2018年8月20日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■ジーンズブックス コレクション

■ジーンズブックス コレクション
 ケイブンシャから刊行されていた新書版をさらに細くしたような変形版のシリーズで『ヒッチコック・ミステリー』の小説版だったようだ。
 所持している2冊の他に『死霊の館』『謎のキャンパス殺人』が刊行されていて全4巻だったように記憶する。
 刊行当時FM東京(現トーキョーFM)の「音の本棚」でラジオドラマ化されたのを聴いていて原作であるこの本も書店の店頭にあるのを気にかけていたのだが、結局手に入れたのは何十年も経ってから。
 ジーンズブックスというシリーズは結局この4冊のみだったような気もするが詳しいことはわからない。ペーパーバックスを意識してカバーのない安価な単行本ということだったように思うのだが、当時は流行らなかったようだ。

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ヒッチコック・スリラー・シリーズ 蜂
勁文社・ケイブンシャ ジーンズブックス
昭和51年7月10日初版発行

ヒッチコック・スリラー・シリーズ 蠅人間
勁文社・ケイブンシャ ジーンズブックス
昭和51年7月10日初版発行

2018年8月13日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■怪奇と幻想・アンソロジー コレクション

■怪奇と幻想・アンソロジー コレクション

「怪奇と幻想」という名のアンソロジーを最初に手にしたのは角川文庫だった。前後して夢野久作の『ドグラマグラ(角川文庫版)』にも手を出している。
 角川版は矢野浩三郎が編者となり、辰巳四郎の不気味なカバーイラストが印象的だ。またなんといっても第一巻に『吸血鬼ヴァーニー』の冒頭第一章を『恐怖の来訪者』として収録しているのが貴重である。
 所持している2冊の中でもロバート・ブロック、M・R・ジェイムス、R・E・ハワード、C・A・スミス、A・ブラックウッドといった作家の作品が収録されていて、この当時それらの作品に触れていたことになるわけだが、実際に各作家の名を意識し始めるのは数年後になる。
 全三巻であったが、三巻目は手に入れず終いになっている。
 ハヤカワ文庫の「幻想と怪奇」は名作セレクションとして再刊行されたもの。元版は角川版と同じく昭和50年に刊行されている(さらにその元版はハヤカワSF銀版で出ていたと思う)。つまり同時期に二社から同様のアンソロジーが刊行されていたということだ。こちらは仁賀克雄による編集。角川版よりSF的な作品を集めている印象がある。
 新人物往来社の『怪奇幻想の文学』はこの手のシリーズとしては決定版的な印象のあるものだ。ハードカバーで全7巻(もっともこれは新装版であって、元版は函入りだったと思う)。純粋なホラーから純文学的な幻想文学までを網羅している。あえて言えば翻訳作品のみを扱っていて日本のものは収録していない。これは角川文庫、ハヤカワ文庫も同様である。
 編集は紀田順一郎と荒俣 宏。カバーイラストを横尾龍彦、装画を小林ドンゲが担当していた。
 手に入れたのは神保町のゾッキ本屋で80年代の前半だったと思う。1巻をのぞいた全巻一括で売られていた。というわけで1巻だけを持っていない。吸血鬼がテーマの1巻は人気があるらしく古書店でもわりと高価で売られていた。
 このほか、国書刊行会の「世界幻想文学大系」「日本幻想文学集成」、東京創元社の「世界大ロマン全集/怪奇小説傑作集」「創元推理文庫/怪奇小説傑作集」といったものがあるが、これはまた改めて。

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怪奇と幻想 1<吸血鬼と魔女>
角川書店・角川文庫 3299
昭和50年10月20日初版発行

怪奇と幻想 2<超自然と怪物>
角川書店・角川文庫 3300
昭和50年11月20日初版発行

幻想と怪奇 ポオ蒐集家
早川書房・ハヤカワ文庫 NV
2005年2月25日初版発行

幻想と怪奇 宇宙怪獣現る
早川書房・ハヤカワ文庫 NV
2005年3月31日初版発行

幻想と怪奇 おれの夢の女
早川書房・ハヤカワ文庫 NV
2005年4月30日初版発行

怪奇幻想の文学 II暗黒の祭祀
新人物往来社
昭和54年6月10日初版発行

怪奇幻想の文学 III戦慄の創造
新人物往来社
昭和54年7月10日初版発行

怪奇幻想の文学 IV恐怖の探求
新人物往来社
昭和54年7月10日初版発行

怪奇幻想の文学 V怪物の時代
新人物往来社
昭和54年8月10日初版発行

怪奇幻想の文学 VI啓示と奇跡
新人物往来社
昭和54年8月10日初版発行

怪奇幻想の文学 VII幻影の領域
新人物往来社
昭和54年9月10日初版発行

2018年8月 6日 (月)

本棚の旅・蔵書自慢■立原えりか コレクション

■立原えりか コレクション
 立原えりかを初めて読んだのは高二のころだったろうか。当時付き合っていた相手が好きで、角川文庫から出ていた童話集を何冊か借りて読んだのだった。
 もちろん童話ではあるのだがどこか少女漫画を読んでいるような感覚もあった。
 その後月日が経って、もう一度読んでみたいと思ったのだが、角川文庫版は古書店でもめったに見かけることもなく読めないままになっていたのだが、5、6年前(2011~14年?)思潮社から出ていた函入りの単行本がブックオフで100円で売られていたので手に入れた。それが『雪むすめ』と『野原の食卓』である。装丁と挿絵は渡辺藤一。
 またエッセイ集『童話づくり』も同様にして入手。
 とはいえ角川文庫版になんとなく愛着があるのであらためて見つけたいという気もしている。

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雪むすめ
思潮社
1969年9月25日初版発行

野原の食卓
思潮社
1971年6月1日初版発行

童話づくり
青春出版社
昭和55年12月15日初版発行

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